東電は何故、支離滅裂な「原発事故」対応をしているのか???(2011年05月28日 16時48分)

これは、以前にも「日記」にかいたようにおもいますが、復習の意味でもう一回、考えて見ます。

今回は、「犯人探し」では、無く、「現状分析」と「背景の分析」です。
ですから、誰がイイの悪いのは省略します。

結論を先に言うと、原発の大型事故を全く「想定」していなかったため
対応マニュアル(手順)も組織も人員も装備・備品も全く無かった。全部、必要なものが、無かった為です。

このことは、原発建設を「国是」として強引に推進してきた自民党政府と経済産業省の「大罪」であります。

一方で、「超危険な」原発プラントを、ドンドン建設しながら、他方で本来準備すべき大型事故発生時の対応一式については、全部と言って良い位、「手抜き」して、今日(こんにち)に至りました。事前の準備(用意)が、全く、無いのです。

従って、現在の混乱は、当然、「想定内」の状況であり、想定通りに推移しています。何しろ、事前の準備が全く無いのだから、支離滅裂になるのは、ごく当然。
何にどう対応するのか、全く考えられていないのだから、対応が後手後手になるのも、ごく当然なのです。

対応に必要な、資機材・備品・装備・組織・人員に欠けるのも、ごく当然です。

どうしてかと言うと、このような事が、過去に一回も旧自民党政権時代にも実施を前提とした検討が、された事がなかったと推測されます。事実、それらしき「もの」が、有りません。

どうしてか???
と考えてみると、「原発」は、・・・・・・です。ですから、絶対、安全です。事故は起こっても安全対策は、十分とっていますから、事故の心配は、全くありません!!だから、絶対、安全です!!
と言うような説明をして(推測)、大金を目の前にチラつかせ、各地方自治体に原発を、受け入れて貰って来た訳です。

このような事情があるので、大型事故対策は必要であると内心、思いつつも後回しにしたのだろうと思います。(最初のうちは)
「絶対安全」なら、安全対策を、「別に準備する」のは、変な話ですよネ???

ところが、時間が経過すると、原発建設は、超大型公共事業のようなものに、変質してしまいました。「原発利益共同体」のような構造が出来てしまったのです。

こうなると、原発建設は「国是」でありつつ(看板は)、実際には「ビジネス」に、変質してしまったのです。

ビジネスなら、当然、「利益」が重視されます。経費が莫大に必要な安全対策の強化・大型事故のための準備のための用意(計画・行動手順の作成・そのための組織・人員・資機材・装備・備品)の事は言い出し難くなって、そのまま、先送りにされて来たのだと思います。

原発の数が増えるに従って、事業主体の電力会社の発言権が大きくなり、今では「巨大」になり、「マスコミ」さえ、「金力」でコントロールしていました。(3月10日までは)
原発に「不利益」な事は、一切マスコミから、「シャットアウト」される状況が、つい先頃まで続いていました。


このような状況の中で、運命の3月11日を、迎えたのであります。
その後、どうなったかは、皆さん見ての通りであります。

皆さん、事故とその後の流れを見ていて、「何か、変だな??」と思いませんか???

1号機、3号機の建屋が爆発した時点で、民間の電力会社の手に負える事故レベルを超えています(私は、そう思います)。
ところが、他の国では、出てくるハズのものが、「アレ??」いつまで経っても、出てきませんネ???

アメリカから、来ていましたネ!!!
そうです!!!対放射能作戦用特殊部隊です!!!

どうして、自衛隊の対放射能作戦用特殊部隊が500人とか1000人とか、出動しないんですか???

皆さん、これを「変」だと思いませんでしたか???

日本には、「無い」から、出動できないんです。
だから、現場の電力会社の対応レベルを超えた「危険」な任務を
東電に代行させなければ、ならないのです。

いかに、事前の準備が為されていなかったか!!!と言う一番分かりやすい証明です。

「国策」で、原発建設を推進して来た以上、電力会社の対応できるレベルを超えた危険が発生してしまえば、そこに出動すべきは、国の機関であり、実行するのは、「軍隊の特殊部隊」しか有り得ません。

『それが、日本には、「無い」、これが、全てを物語っています。』

今、マスコミや野党がキャアキャア言っているのは、枝葉の先の更に、枝葉の事です。(自民党は、自分たちが一番の悪者だ、と言う事を忘れているみたいです)

『今回の事故で、一番問題にされなければならないのは、事前の準備が「全く、為されていなかった事」です。』

2011年05月28日 16時48分

 

 

 

2012-02-07 09:44:20 | 福島原発事故
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