原発の耐用年数を明確に決めるべし!!!

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原発の耐用年数を明確に決めるべし!!!

原発の設計上の耐用年数は、「40年」と聞いています。ところが、いつの間にか「60年」が耐用年数に変化してしまいました。

理由は、アメリカの原発がかなり古くなり、スリーマイルズ島事故以降、原発の新設は
行われてきませんでした。つまり、設計上の耐用年数をそのまま適用すると、軒並み
原発を停止・廃炉にしなければならないアメリカの事情があるのです。そのため、アメリカは
60年の延長使用を認める考えのようです。

これに、日本政府も便乗しているわけです。40年を越えて使用されている原発が1基か2基
あります。福島第1原発1号機も昨年3月末で40年の耐用年数を越える為、延長使用許可が
出されていました。事故が起こって、この問題は、うやむやになっていまいた。

アメリカと日本では、大分事情が違います。まず、アメリカの原発は固い地盤の上に建設されていて、しかも地震のほとんど無い地域を選んで建設されています。日本は、そもそもアメリカやヨーロッパのような固い地盤が存在しません。

どうしてか???

アメリカ大陸やヨーロパ大陸は、数億年の時間の後に形成され固い地盤があるのです。
ところが、日本列島は、数千万年で形成された軟らかい地盤しかないのです。ですから
日本の原発の地盤データは、かなり怪しいものがあります。浜岡原発には、元関係者の
実名でのデータ捏造「告発」があります。例によって、「マスコミ」は、これを完全無視してい
ます。

又、断層の近くやほとんど断層の上に建設された原発もあります。刈羽柏崎原発は、断層は無いと言う前提の元で建設が許可されましたが、最初から「断層があるから危険である」との主張が為されていたようです。中越沖地震が発生して、実際に断層があることが、分かりました。こんな事は、調べればすぐ分かることです。知っていて、無い事にした可能性が高いのです。こんな立地の原発ばかりなのです。

更に、安全対策、事故対応準備の問題も、福島原発事故で明確に判明しました。
全然、安全対策も事故対応準備も、為されていなかった事が明らかに成りました。
最近、ズサンな管理も次々と発覚しています。これらは、これまで隠されて来た事です。
マスコミが、完全に原発利権のコントロール下にあったため、これまでは握りつぶされて来た
事実が、次々と発覚しているのです。

一方、アメリカはどうかと言いますと、日本よりは、遥かに安全対策も事故対応準備もされています。福島原発事故直後、アメリカから対放射能作戦用の部隊(軍隊)が500人くらい即応、来日したのを、覚えているでしょうか。これが、アメリカの準備なのです。核戦争に備えた部隊がそれなりに配置されているのです。日本は、どうですか???民間企業に、事故対応を、「丸投げ」ですよ。

原発推進が国策であるなら、こんな事は「有り得ない」でしょう。政府・行政にそれなりの事故対応組織と人員がいて当然です。それが、全く存在していなかったのです。こんな「怠慢」は、どこの国にも有り得ないと思います。原発を導入して、「40年以上」経過しているのですよ!!!

更に、設備的な安全対策の違いが、アメリカと日本には、あります。
アメリカのネブラスカ州の原発が洪水により、完全に水没する事件が昨年6月ごろありました。

アメリカで、原発事故発生か???
と日本のネット上では結構、話題になりました。

幸いその原発は、点検中で運転停止状態にあったようです。水没は、しましたが防水と
非常用電源が機能して、核燃料保管プールには異常は無く事故は起きませんでした。
日本の原発が、完全に「水没」したら、どうなるのでしょうネ???

このような、全然レベルの違う安全対策と事故対応準備、更に地盤の固さ、地震の少なさを
もって、アメリカは40年を、60年に延長して使用しようとしているのです。

日本が、同じ事をしようとすれば、原発事故「続出」でしょう。
前提条件が、全く異なるのですから。

今、原発担当相・細野さんが、一生懸命「原発耐用年数40年」を法制化しようとしています。
原発利権の手先が、政府・行政の内部に沢山いて、これを妨害しようとしています。
不完全であろうと、とにかく「原発耐用年数40年」を法制化して「シバリ」を掛けないと
歯止めが掛かりません。一気に、「脱原発」にするべきで、そんなのは甘いという声も
良く耳にします。しかし、最初の一歩が無ければ、二歩目もありません。私は,最初の
第一歩が、「原発耐用年数40年」を法制化だと思います。

★ご参考
朝日新聞
細野原発相「40年で廃炉の原則、変わりない」
http://www.asahi.com/politics/update/0119/TKY201201190260.html

INTERNATIONAL BRSINESS TIMES
原発の寿命は最長60年―政府、延長規定
http://jp.ibtimes.com/articles/25729/20120119/208596.htm