宍倉博士(巨大津波を予測していた男)2011年04月19日 12時56分
「原発事故「前進できた感じする」=菅首相」というニュースについて
菅さんは、出来るだけ速やかに、次期総理を決めて退陣してください。
それが、一番の災害対策・復興対策です。
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ところで(又、そうなんです)
「巨大津波を予測していた男-活断層・地震研究センターの宍倉博士」
の記事の紹介です。
ウオール・ストリート・ジャーナル日本版の記事から
(どうして、こう言うのが、日本のメデイアから出てこないんでしょうネ???)
URL
http://jp.wsj.com/Japan/node_219865/?tid=tohoku
☆リンク切れなので、代わりを紹介。
★阿修羅♪ > 自然災害16 > 900.html
巨大津波を予測していた男-活断層・地震研究センターの宍倉博士
http://www.asyura2.com/09/jisin16/msg/900.html
投稿者 sci 日時 2011 年 4 月 11 日 12:44:15: 6WQSToHgoAVCQ
http://jp.wsj.com/Japan/node_219865/?nid=NLM20110411
巨大津波を予測していた男-活断層・地震研究センターの宍倉博士
2011年 4月 11日 9:21 JST
☆ついでに全文転載
日本の太平洋岸を襲った巨大津波はほとんどすべての人々を驚かせた。しかし宍倉正展氏(41)はそれを予測していた。巨大津波到来を知って「やっぱり」と思った、と宍倉氏は言う。
イメージ Peter Landers/The Wall Street Journal
断層・地震研究センターの宍倉博士
「想像していた通りの現象が起きた」と言う宍倉氏は、日本のカサンドラ(ギリシャ神話の予言者、信じられない凶事の予言者)になった。
宍倉博士は古い地層を研究した結果、450年ないし800年ごとに太平洋のプレートが衝突して巨大津波が発生し、福島県や宮城県の現在の仙台市周辺を荒廃させてきたと確信した。
大昔の津波の一つは歴史にも登場している。ある史実によれば、西暦869年の貞観地震に伴い発生した津波は死者1000人を出したとされる。宍倉博士 は、同じ地域で後年もう一つの津波が発生した有力な痕跡を発見した。恐らく西暦1300年と1500年の間に発生した津波だ。
そこで宍倉博士と同僚らは2010年8月、論文を発表し、「近い将来に再び(同様の津波が)起きる可能性を否定できない」と警告した。この論文は同氏の勤務する独立行政法人産業技術総合研究所・活断層・地震研究センター(つくば市)の発行する機関誌に掲載された。
宍倉博士はこれを警告するための広報活動を始めていた。活断層・地震研究センターでは、どの地域が津波リスクがあるかを人々に理解させるため地図を配布する計画が立案されていた。3月23日には、福島県の当局者を前に研究成果を説明する予定だった。
宍倉氏の上司で活断層・地震研究センター長の岡村行信博士は09年、福島原発の安全性を討議する公式委員会の席上、この研究結果に言及していた。岡村博士によれば、津波対策強化の考え方は実行に移されなかったという。
3月11日の大地震の際、宍倉博士の勤務する8階のオフィスでは書棚が倒れテレビが床に落ちた。同博士は一階下の臨時のスペースに移動しており、そこでインタビューに応じてくれた。
同博士は 「間にあわなかったのが残念だ」と述べた。しかし以前、研究のため地層を掘ろうとする同博士に手を貸すどころか、「迷惑」だと言っていた地元当局者もいたことを思い出し、自らの正しさが立証され報われたとも感じていると述べた。
宍倉博士の研究は、古地震学という比較的新しい学問分野だ。パイオニアであるカリフォルニア工科大学教授を経て現在シンガポール地震研究所の所長を務め ているケリー・シー博士は、こうした研究に携わっている少数の研究者は通常無視される運命にあると語る。同博士によれば、人は自分自身が目撃した、あるい は自分の知っている人が目撃したものを信じるようにできている。彼らは「500年に一度の出来事に対処する」ようにはできていないのだという。
宍倉博士は東京郊外の丘で化石を収集するのが好きな少年だった。そして高校生の時、地学が過去に関する疑問に答えてくれると悟った。
同博士の方法論はかなりシンプルだ。宮城県の土壌は豊かだが、その中で砂と小石の層が挟まれている。同博士は、これは幾つかの津波によって海岸から運ば れたに違いないと言う。この地層を調べた結果、同博士の研究グループは、襲来した津波が遠く3500年前までさかのぼれると推定した。
このような巨大津波襲来の危険を自覚していれば、比較的小さな犠牲で多くの人々の生命が救われたかもしれない。宮城県と福島県の人々は大地震には慣れて いたが、こうした地震は大津波を起こさなかった。だがより北の方では、1896年や1933年の地震の際に津波が襲来したことがよく知られていた。ただ、 これらの津波は、主として海岸の低地を襲うにとどまった比較的弱い津波だった。
このため、3月11日にマグニチュード9.0の大地震が起きた際、内陸にいた一部の人々は、自分たちは安全だと考えていた。着替えをしたり電話したりし て時間をつぶした人もいた。高地に逃げるのではなく、津波が到来するのを見物していた人もいた。人々のこうした行動は、宍倉博士ら研究グループが昨年、こ の地域の地震について論文で警告した状況そのものだった。
それは「過去にM8を超える規模の地震で3-4キロメートルも内陸まで水が押し寄せるような大津波があったことは一般にはほとんど知られていないようだ」というものだった。
現在、宍倉博士の研究チームは、南方海域の南海トラフに注目している。地震とともに大津波が発生して四国と紀伊半島を襲う恐れがあるからだ。宍倉博士 は、この海域では大津波がどうやら400年ないし600年に一度発生しているようで、最も最近の津波は1707年だったと指摘している。
この大ざっぱな推定は、危険が到来するのは少なくとも100年先であることを示唆している。だが、宍倉博士は「注意したほうがいい」と警告している。
記者: Peter Landers
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2011年04月19日 12時56分