滋賀県議会:嘉田知事ちぐはぐ答弁 党首と立場使い分け{毎日新聞}

毎日新聞
ホーム>http://mainichi.jp/
滋賀県議会:嘉田知事ちぐはぐ答弁 党首と立場使い分け
毎日新聞 2012年12月19日 12時35分(最終更新 12月19日 13時33分)
http://mainichi.jp/select/news/20121219k0000e010206000c2.html
▼全文引用

 日本未来の党代表の嘉田由紀子滋賀県知事は19日、衆院選後に再開された定例県議会一般質問に臨んだ。批判を浴びている党首兼務について「ゼロから9議席と、一歩を踏み出すきっかけを作れた」と改めて党首の続投を表明し、公務への影響も否定した。知事職については「任期満了まで全うする」と明言した。一方、消費増税についての答弁で知事、党首の立場を使い分け、議長からたしなめられる場面もあった。

 一般質問は20日までの2日間で、質問者14人中少なくとも9人が知事の政治姿勢を問う予定。最初に質問に立った最大会派、自民県議団の小寺裕雄議員は「9議席の結果をどう受け止めるか」と質問。嘉田知事は「私の力不足」としつつ、「一歩を踏み出せた」とも述べた。また、党の看板の「卒原発」が浸透しなかった点を問われると、「争点において原発リスクの優先順位が低く、1票しかない中で票が目の前の景気対策に向かった」と分析した。

 一方、未来が掲げる「脱増税」で、消費増税分の地方配分を評価していた過去の発言との整合性をただされ、嘉田知事は「知事としては評価しているが、税制に関与できる国政政党としては『脱増税』の方向を示した」と答弁。佐野高典議長から「知事の立場と党首の立場がこんがらがっている。整理を」と注意された。「めちゃめちゃだ」「二足のわらじがおかしいんや」などとヤジも飛んだ。

 また、嘉田知事は18日の記者会見では「知事としての責務を全うする」と答え、「任期」については言及しなかったが、この日の一般質問で「任期満了まで職責を全うさせていただく」と明言した。

 続いて議会与党の地域政党「対話の会」代表の清水鉄次議員からも「多くの県民の声を代弁する立場からあえて苦言を呈したい。知事も党首もどちらも重責で激務だ。知事に専念し職務を全うすべきだ」と指摘された。

 県議会で過半数を占める自民県議団は「2日間の知事答弁を聞いた上で、全会派を挙げて方向性を出す」としている。嘉田知事が党首との兼務を続ける場合は、26日の議会最終日に向けて不信任案か辞職勧告決議案の提出も視野に入れ、他会派に同調を求める。

 ただ、法的拘束力のある不信任案は、議員数の3分の2以上の出席で4分の3以上の賛成が必要。自民単独では可決できず、可決しても知事が10日以内に議会を解散する恐れがあり、他会派の賛同を得にくい。このため、法的拘束力のない辞職勧告決議で「議会の総意」を示す方向も探るとみられるが、否決を前提に不信任案を出すケースも考えられる。

 嘉田知事は11月27日に「卒原発」などを掲げて未来を結成し、小沢一郎氏が代表を務めた国民の生活が第一などが合流した。【姜弘修】

毎日新聞ホーム>http://mainichi.jp/



★関連ブログのご案内
福島原発事故と放射能汚染 そしてチェルノブイリ地方の現状(北の山じろう)
☆ホームページのご案内
関東・寄せ集め民報(ニュース・記事)
福島第1原発事故と原発問題、チェルノブイリ原発事故関係情報案内所
福島原発事故と放射能環境汚染・食品汚染・健康被害、チェルノブイリ関連情報案内所