オバマ大統領再選 国防政策の基本は強硬ではなく協調{zakzak}

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オバマ大統領再選 国防政策の基本は強硬ではなく協調
連載:永田町・霞が関インサイド
2012.11.13
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20121113/frn1211130707000-n1.htm
▼「zakzak」から全文引用

 米大統領選で民主党大統領候補のバラク・オバマ大統領(51)が、共和党大統領候補のミット・ロムニーマサチューセッツ州知事(65)を破り、再選を果たした。

 前号コラムで書いた賭けに勝ち、筆者は先週末、銀座のカウンターバーで、件の仏人ジャーナリストから高級シャンパン「ドンペリ」をおごっていただいた。

 だが、おごる平家は久しからずではないが、1点訂正をしたい。来年1月20日に発足するオバマ2期目政権では、レオン・パネッタ国防長官が留任すると書いたが、彼も退任するヒラリー・クリントン国務長官ティモシー・ガイトナー財務長官同様、ペンタゴン国防総省)を去る。

 後任国防長官候補として名前が挙がっているのは以下の通りだ。

 アストン・カーター国防副長官(58)、ミッシェル・フロノイ前国防次官(52)、サム・ナン元上院議員(74)の3人。

 ナン氏は、母校のジョージア工科大学に「サム・ナン国際関係スクール」が設置されているほど、外交・軍事問題についての該博な知識は党派を超えて尊敬されている。27年間上院議員を務めた同氏は、銃規制、少数民族・女性蔑視、中絶、環境問題などで「穏健保守」の立場を採っている。

 クリントン政権でも国防次官補を務めたカーター氏もまた、ワシントンDCでは軍事問題のスペシャリストとして名高い。オバマ政権発足後の2009年4月に購入・技術・兵站担当国防次官に就任、昨年10月に副長官に昇格した。

 フロノイ氏は、今年2月にオバマ再選委員会の外交・軍事政策顧問に就任するまで国防次官(政策担当)を務めていた。クリントン政権では国防筆頭次官補代理(戦略担当)を務めた。ブッシュ共和党政権誕生後、カート・キャンベル現国務次官補(東アジア・太平洋担当)と2人で、今や新興シンクタンクとして存在感を増した新アメリカ安全保障政策センター(CNAS)を設立した。

 この3人に共通するのは、日本でもなじみある戦略国際問題研究所(CSIS。ジョン・ハレム所長)との密接な関係である。ナン氏は同研究所の理事会メンバー、フロノイ氏がCNAS設立前の首席研究員、そしてカーター氏も同研究所に講座を持っていた。

 従って、オバマ2期目政権の国防政策の基本的なスタンスは、対イラン・シリア、対中国、対北朝鮮政策などについても、強硬路線ではなく協調路線を採るはずだ。(ジャーナリスト・歳川隆雄)



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