原子力安全委:最後の会合 班目委員長「反省点は多々」

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原子力安全委:最後の会合 班目委員長「反省点は多々」
毎日新聞 2012年09月18日 11時05分(最終更新 09月18日 13時00分)
http://mainichi.jp/select/news/20120918k0000e010142000c.html
▼全文引用

 原発の安全規制を担う「原子力規制委員会」の発足に伴って廃止される「内閣府原子力安全委員会」は18日午前、最後の会合を開き、34年の歴史に幕を下ろした。班目(まだらめ)春樹委員長は、会合の最後に、東京電力福島第1原発事故を防げなかったことについて「反省すべき点は多々ある。備えの大切さを痛感した」と発言した。だが「一般の人はゼロリスクを求め、リスクを前提に議論するのがはばかられる風潮があった」とも述べ、自らの責任には言及しなかった。

 安全委は3月、重点的な防災対策を求める区域を原発の8〜10キロ圏から30キロ圏に拡大した防災指針の改定案を提示。原発の耐震設計審査指針(耐震指針)と安全設計審査指針の改定案も示し、福島第1原発で起きた長時間の全電源喪失への対策と、原発ごとの津波の高さの想定方法を規定した。ただ三つの指針の改定作業は終わっておらず、19日に発足する規制委が、各改定案を基に新たな安全基準を10カ月以内に作らなくてはならない。

 安全委は、原子力船「むつ」の放射線漏れ事故(74年)で原子力行政への不信が高まったのを受けて78年、原子力委員会から安全確保の機能を分離して発足した。経済産業省原子力安全・保安院とで原発の安全性をダブルチェックする体制だったが、班目委員長は会合後の記者会見で「形骸化しており、必ずしも実効的でなかった」と振り返った。

 規制委は、保安院や安全委などに分散していた安全規制の機能を一元化。4月発足の予定だったが、人事案が国会で同意を得られず遅れた。【岡田英】

★以上、毎日新聞から全文引用


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