「飲用水・食品の安全基準」他の国のとの比較から考える

「飲用水・食品の安全基準」他の国のとの比較から考える

★ 4月から、食品の安全基準が変更(厳しくなる)になりますが、それで安全と言えるのか??やはり、他の国と比較すると安心とは言えないように、思います。何を、もって基準とするか??個人的には、事故前の基準を、一応安全の基準と考えるべきであろうと思います。
4月から
大人 100ベクレル/1kg
子供50ベクレル/1kg
水 10ベクレル/1リットル

(1)飲用水
アメリカ             0.111ベクレル(1リットル)以下同じ
ドイツ              0.5
ウクライナセシウム137) 2
ベラルーシ          10
WHO(ヨウ素131)     10
WHO(セシウム137)    10

日本
乳児           100
セシウム137      200
ヨウ素131        300

(2)
国際法 原発の排水基準値
ヨウ素131        40
セシウム137       90
(注)日本の安全基準は、原発の排水基準値を大幅に上回ります。

(3)食品(1kgあたりのベクレル数)
★日本 野菜
セシウム137      500
ヨウ素131       2000

ウクライナ
たまご(1個あたり)     6
パン・パン製品       20
野菜             40
じゃがいも          60
果物             70

ベラルーシ
子供            37
野菜           100
じゃがも          80
果物            40
牛乳           100

★日本の事故前の基準
水              1ベクレル(1リットル)
食品
セシウム137       10ベクレル(1kg)
ヨウ素131        10ベクレル(1kg)

(注)日本の事故前の基準は、厳しいものであり、それがヨーロッパ諸国の
基準の作成に大きな影響を与えたと言われています。

(参考)コーデイックスの基準
Sr90,Ru106,I131,U235の核種合計で 100ベクラル(1kg)
★「チーム ココ」から引用

今回、大人が100ベクレル(1kg)、子供が50ベクレル(1kg)に
引き下げられますが、それでもウクライナに較べると高いです。
ベラルーシは、国土の汚染が酷いため、やや高めの設定をしていると
思われます。これらを、考えると、いかに日本のこれまでの食品・飲用水の
安全基準が、「安全」を無視したものであったか、良く分かるとおもいます。

今回、食品・飲用水について引き下げられますが、飲用水については、現在の基準は、原発の排水基準を大幅に上回っています。実際には、それほど汚染された水を飲んでいたわけではありませんが、余りに常識に欠けた基準設定だと言う事が、良く分かります。

子供に関して言うなら、50ベクレル(1kg)でも高すぎます。汚染の深刻な
ベラルーシでさえ、子供は37ベクレル(1kg)です。

やはり、事故前の基準を、一つの参考にするべきでは、無いかと思います。
★日本の事故前の基準(だったと思います)
水              1ベクレル(1リットル)
食品
セシウム137       10ベクレル(1kg)
ヨウ素131        10ベクレル(1kg)

ドイツ放射線防護協会の提言は
青少年 セシウム137について、4ベクレル(1kg)以下
青年以上              8ベクレル(1kg)以下が望ましい
となっています。

これらを、考え合わせるなら、新基準も基準値が高すぎます。
特に、ウクライナのパン・パン製品の基準が参考になると思います。
つまり、主食は、「20ベクレル/いkg」以下に決めています。
毎日、沢山食べる食品は他の食品より低く設定してあります。
日本では、「米」について、このように考えるべきでは、ないかと思います。

ウクライナの例は、参考になるかもしれません。食品ごとに数字を作っています。パンや卵についての基準など参考になるのでは、ないでしょうか?