政府の言っている「原子炉の冷温停止、年内めど」は、本当か???

★首相国連演説 脱原発の後退許されぬ(9月24日)
北海道新聞社説
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/320594.html

原発の準備区域解除を不安視 福島の対象5市町村
47NEWS 2011/09/24 16:54 【共同通信
http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011092401000399.html

★「原子炉の冷温停止、年内めど」野田首相国連で演説
asahi.com 記事2011年9月23日1時30分
http://www.asahi.com/politics/update/0922/TKY201109220660.html

上記記事を見ると、政府は原発の危機は減りつつあると認識しているようである。
来年には、何とかなる、ような印象を受ける。
事実、国連で演説したそうである。

しかし、それは「本当」か???

小出祐章さんによると、そもそも「 原子炉の冷温停止」とは、原子炉に穴など開いておらず核燃料制御棒が正常に作動していて、かつ原子炉の冷却が機能している時に、「可能」な事だそうである。

1号機と3号機については、メルト・ダウン〜メルト・スルーの可能性を、東電自ら認めている。
状況を、考えるなら「メルト・アウト」の可能性のほうが高いであろう。
とても、原子炉がなんとかなる状況には、無いと思われる。

一回目の『工程表』と同様、「ウソ」の予定表のように、普通は思うであろう。



以上の内容を、「現代ビジネス」から引用
経済の死角
週刊フライデー 9月30日号から全文引用
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/20537

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/20537?page=2

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/20537?page=3

(1)
東電はいい事ばかり発表しています。現場では進んでいる作業より、遅れている作業のほうが多いんです。一番の障害は、凄まじい放射線量の危険地域 です。8月1日に1号機と2号機の原子炉建屋の間にある排気筒近くで、毎時1万ミリシーベルト(一度に浴びると確実に死に至る線量)という信じられないよ うな高い線量が検出されました。そこからは、いまだ超高水準の線量が出続けています。以来100ミリシーベルト以上の場所が次々に見つかり、『立ち入り禁 止』と書かれたコーンがあちこちに置かれ、付近では作業ができません。こうした数値の恐ろしさを知っているベテラン作業員の中には『死地に行くようなもん だ』と、フクイチの仕事を拒否する人が続出。代わりに素人が増え、現場が混乱する要因にもなっているんです」

 そもそも浄化システムを構築したり原子炉建屋をカバーで覆っても、所詮は?応急処置?をしているだけ。放射性物質の発生元である溶解した核燃料を 取り除くためには、いつかは格納容器近くに作業員が入らなければ根本的な解決にならない。だが「そうした作業はほぼ不可能だ」と、東芝で原子炉格納容器を 設計した後藤政志氏は分析する。

「1~3号機では、核燃料が圧力容器だけでなく格納容器からも溶け出ている可能性が高い。どれだけの核燃料がどこまで拡散しているのか、誰も確認で きない状態です。そんな人類が経験したことのないような危険な現場で、人間が作業できるとはとても思えません。福島第一は、手のつけられない状況にあるん です」

 ゴールの見えない過酷な現場で、作業員は現在も働き続けている。



(2)
「彼がネット上に書き込んだことは、真実です。私も3月の事故以来、断続的にフクイチで働いていますが、いまだに1日1万5000円の約束だった日当が払われていません。元請け(親会社)の所長に『なんでカネを払ってくれないんですか』と詰め寄ると、こう言い放ったんです。『お前は下請けだろう、そんなことを言う資格はない』と。東電の社員にも掛け合いましたが『指導を徹底しますので・・・・・・』と答えるばかりで、元請けを厳しく注意しようともしません。私は、あと1ヵ月ほど待って入金がなければ元請けを訴える覚悟です」
1号機タービン建屋付近で、作業員が汚染水を通すオレンジ色のホースを設置している(作業員提供)

 村上氏は「宿泊環境の劣悪さ」も、ネットの書き込み通りだという。

「私たち作業員の多くは、前線基地のJヴィレッジ(福島県楢葉町)近くの旅館に滞在しています。私がよく泊まるのは十数人用の部屋ですが、同室の作業員たちの業務開始時間はバラバラ。

深夜の勤務を終え宿に戻り、明け方にようやくウトウトしていると、早朝に作業のある人たちが起きてゴソゴソと支度を始めます。とても安眠できる環境ではありません。
1号機の原子炉建屋は、放射性物質の拡散を防ぐカバー設置のため鉄骨で囲まれた(東京電力提供)

 1~2時間しか眠れない日が続き、炎天下の作業中に吐き気をもよおしたり、フクイチからの帰り道で居眠り運転して事故に遭いそうになったこともあります。9月に入り少し涼しくなっても、1日に10人ほどの作業員が熱中症や疲労などで倒れているんです。こうした生活環境を早く改善してほしい」

 最近の東電の発表では、福島第一は安定した状態にあるような印象を受ける。8月18日には、それまでトラブル続きだった日米仏3ヵ国の装置を利用した汚染水浄化システムに加え、東芝製の放射性物質除去装置「サリー」で一本化したシステムを構築。浄化効率は格段に上がっているという。

 また損傷の激しい1号機原子炉建屋を鉄骨で囲み、10月中に放射性物質の拡散を防ぐカバーで覆う作業も順調に進んでいるようだ。
「死地に行くようなもの」

 だが別の協力会社で働く佐藤治氏(仮名、40代)は、「安定した状態など、とんでもない」と東電の発表に否定的だ。



(3)
東電はいい事ばかり発表しています。現場では進んでいる作業より、遅れている作業のほうが多いんです。一番の障害は、凄まじい放射線量の危険地域です。8月1日に1号機と2号機の原子炉建屋の間にある排気筒近くで、毎時1万ミリシーベルト(一度に浴びると確実に死に至る線量)という信じられないような高い線量が検出されました。そこからは、いまだ超高水準の線量が出続けています。以来100ミリシーベルト以上の場所が次々に見つかり、『立ち入り禁止』と書かれたコーンがあちこちに置かれ、付近では作業ができません。こうした数値の恐ろしさを知っているベテラン作業員の中には『死地に行くようなもんだ』と、フクイチの仕事を拒否する人が続出。代わりに素人が増え、現場が混乱する要因にもなっているんです」

 そもそも浄化システムを構築したり原子炉建屋をカバーで覆っても、所詮は?応急処置?をしているだけ。放射性物質の発生元である溶解した核燃料を取り除くためには、いつかは格納容器近くに作業員が入らなければ根本的な解決にならない。だが「そうした作業はほぼ不可能だ」と、東芝で原子炉格納容器を設計した後藤政志氏は分析する。

「1~3号機では、核燃料が圧力容器だけでなく格納容器からも溶け出ている可能性が高い。どれだけの核燃料がどこまで拡散しているのか、誰も確認できない状態です。そんな人類が経験したことのないような危険な現場で、人間が作業できるとはとても思えません。福島第一は、手のつけられない状況にあるんです」

 ゴールの見えない過酷な現場で、作業員は現在も働き続けている。

「フライデー」2011年9月30日号より

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以上引用、終わり。


どうも、現場の声は「違う」ようである。
「全然、違うようである!!!」

一回目の工程表の時も、そうであった。
誰も、出来るとは始めから思えなかったし、事実、一回目の『工程表』は、どうなっているのか誰か、ご存知だろうか??

余りのバカらしさに、皆さん忘れてしまったのでは、ないだろうか??
私は、忘れてしまった。どんなんだっけ???

これを、もう一回やる心算なのかもしれない。
しかし、非常に困る人達が、おられるのである。

原発の準備区域解除を不安視 福島の対象5市町村長
47NEWS 2011/09/24 16:54 【共同通信
http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011092401000399.html

この地域を始め、汚染地域に住む住民である。
勝手に原発の安全を言われると、危険地帯に戻らなければ
ならない。これでは、余りにヒドスギるであろう。

それとも、全面核戦争時の食品の安全基準を適用しているように
国民の生命・健康など、どうでも良い???と言う事か???

国連で「見栄を張る」ために、国民を犠牲にする心算か???

最早、国民は政府を「見限る」方が良さそうである。
原発利権に全面敗北した政府に用は無い!!!)


★ご参考(食品の安全基準について)
Yahooブログ 「まなまな」のブログ
『国の暫定基準値は全面核戦争時に餓死から逃れる為の上限!日本国』

http://blogs.yahoo.co.jp/majihanasi/27356485.html


(上記引用URL)
朝日新聞から全文引用
2011年9月23日1時30分
「原子炉の冷温停止、年内めど」野田首相国連で演説

 野田佳彦首相は22日朝(日本時間同日夜)、ニューヨークの国連本部で開かれた原子力安全に関するハイレベル会合で演説した。首相は東京電力福島第一原発事故について「原子炉の冷温停止状態について、予定を早めて年内をめどに達成すべく全力を挙げている」と説明。来年1月中旬をめどとしてきた事故収束の達成時期を年内に前倒しする考えを表明した。

 首相は演説で「事故は着実に収束に向かっている」と強調。首相が明言したことで事実上、年内収束は国際公約となった。首相は「事故のすべてを迅速かつ正確に国際社会に開示する」と表明した。来年には事故調査・検証委員会(委員長・畑村洋太郎東大名誉教授)が最終報告をまとめ、その後、IAEAと共催で国際会議を開いて国内原発の総点検の結果などを報告すると述べた。

 さらに、首相は「原子力利用を模索する国々の関心に応える」とも語った。ベトナムやトルコなど日本の原発導入に前向きな国もあり、安全性を高めた原発や関連技術については新興国などに引き続き輸出する方針を示したものだ。(ニューヨーク=堀口元)