第二のチェルノブイリか???フクシマの未来は???2011年08月14日 00時

第二のチェルノブイリか???フクシマの未来は???
2011年08月14日 00時

まず、この検査が3月下旬に実施され(原子力安全委員会)、インターネット上で7月始めまで公開されていたと言う事である。
ところが、7月始め、詳しい住所が含まれていたため全部削除してしまったと言う事である。
NHKニュースによる
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110811/t10014837761000.html
これに対しては、情報公開に逆行するとの批判がある。

それは、さておき、そんなに早い時期から公開されていた情報が、今日まで国民に伝えられていなかった事が、「重大問題」だと思う。
少なくても、自分は知らなかった。

記事を紹介する前に、被曝線量基準を確認しておきます。

☆まず、国際的に認知されている上限値
1mSv(ミリシーベルト)・年

★次に、欧米の原発作業者の上限値
5年で100mSv
1年平均なら、20mSv

★国が、福島の子どもたちの年間の上限値とした数字
20mSV・年

※これは、各界から非難ゴウゴウであった。1mSv/年に引き下げを検討していたはずである。

以上を、頭に入れ
「田代教授によりますと、甲状腺へ の被ばく量は100ミリシーベルト以上に達した場合に健康に影響が出るとされています。しかし、今回検出された放射線から換算される甲状腺への被ばく量 は、子どもへの影響を最大限に考慮しても、最も多い人で35ミリシーベルトで、「健康に影響が出る値ではない」ということです。」
これを、考えていただきたいのです。

100mSv以下なので、35mSVは、健康に問題が無い、と結論を出しています。
内部被曝は、外部被曝の数百倍影響が大きいと言うのが、ECRRの主張です。最低でも、ICRPの60倍に考えるべきだと主張しています。

政府の福島の子どもたちに対する暫定基準の20mSv/年すら、軽く上回っています。
どうして、これで『健康に影響が出る値ではない』と言えるのか??
国際基準値の35倍ですよ!!!
(しかも、外部被曝抜きでです!!)

フクシマの未来が、見えたような気がします。
しかも、フクシマだけでは、ありません。


NHKニュースから全文引用
子どもの甲状腺から放射線検出
8月13日 16時48分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110813/t10014892751000.html

東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、福島県内の1000人以上の子どもの甲状腺を調べたところ、お よそ半数から放射性ヨウ素による放射線が検出されたことが分かりました。専門家は「微量なので、健康に影響が出るとは考えにくいが、念のため継続的な健康 管理が必要だ」としています。
この調査結果は、13日、東京で開かれた日本小児科学会で、広島大学の田代聡教授が報告しました。 田代教授らのグループは、国の対策本部の依頼を受けて、今年3月下旬、福島県いわき市飯舘村などで、1149人の子どもを対象に甲状腺への被ばく量を調 べる検査を行いました。その結果、およそ半数の子どもの甲状腺から放射性ヨウ素による放射線が検出されたということです。田代教授によりますと、甲状腺へ の被ばく量は100ミリシーベルト以上に達した場合に健康に影響が出るとされています。しかし、今回検出された放射線から換算される甲状腺への被ばく量 は、子どもへの影響を最大限に考慮しても、最も多い人で35ミリシーベルトで、「健康に影響が出る値ではない」ということです。田代教授は「微量なので将 来、甲状腺がんが増えるとは考えにくいが、万が一の場合にも対応できるよう継続的な健康管理が必要だ」と話しています。検査の結果は、来週以降、国の対策 本部から子どもや保護者に通知されることになっています。
(以上、全文引用)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

皆さんは、どうお考えでしょうか???


参考ニュース
朝日新聞
福島の子ども36万人甲状腺検査 県民全員に健康手帳
2011年7月25日
http://www.asahi.com/health/news/TKY201107240415.html

<全文引用>
 東京電力福島第一原発の事故による福島県民への放射線の影響を追う健康調査について、福島県の委員会は24日、今後の詳細な内容を決めた。震災発生時に18歳以下だった約36万人を対象に甲状腺がん検査を生涯にわたり実施する。これだけ大規模で長期に甲状腺の影響をみる検査は例がない。全県民200万人を対象に調査記録を保存する手帳「健康管理ファイル(仮称)」も作る。

 子どもは大人より放射線の影響を受けやすく、特に甲状腺がんが子どもで増えることがチェルノブイリ原発事故の調査でわかっている。放射線の影響とみられる甲状腺がんの発生は事故後4〜5年からだった。

 福島の甲状腺検査では、10月から2014年3月までに超音波(エコー)検査で現時点でのがんの有無を調べる。それ以降は全員に2年に1度、エコー検査を受けてもらう。20歳以上は5年に1度にするが、生涯、無料で検診をする。