脱(減?)原発への風の流れ???(その2) 2011年5月24日(火) 18:21

ドイツは、完全に原発廃止に政策の舵を切りました。
しかし、20%強の電力を原発から得ていたドイツでは、脱原発も簡単では無い様です。産業界からは、日本と同様の反対があるようですし、代替エネルギーへの資金、又、一時的にフランス・チェコから電気を買わなければならない等、問題は当然のことながら、あるようです。
しかし、ドイツは「脱原発」にエネルギー政策を変更しました。

ドイツ人は、論理的・合理的に物事を考え、徹底的に議論して決定する国民です。

そのドイツ人(国家)が、「脱原発」に政策を変更した。これは、大いに注目すべき事だと思います。
その理由を推測すると、?原発事故が起こったら大規模の環境破壊が起こり、それが将来に長く続く。
?ウラン鉱床のウラン採掘から原子炉の廃炉まで、又、使用済み核燃料の超長期の保管まで含めた「コスト」、原発事故が発生した場合の費用まで含めた「トータルコスト」が、原発で得られる「メリット」と引き
合わない。
? ??を考えると、原発は、「クリーンなエネルギー」では、無い。

これらが、政策変更の根拠だと推測します。

要は、コスト的に引き合わないし、大規模な環境汚染を将来に残す危険がある。又、「クリーン」でも無い。
と、言う事ですネ!!!

こういった事を、論理的且つ合理的なドイツ国民が、徹底的に話し合った上で決定した事に注目して欲しいと思います。

日本のように、政府のプロパガンダにマスコミまで含めて「洗脳」されてしまうような「情緒的」な国民では、ありません。ドイツでは、「騙された者」が悪い、と言う国民性があります。

ドイツで、日本のような原発政策を採ろうものなら、たちどころに政策の嘘・矛盾を論破されてしまうでしょう。その様な厳しい、論理的かつ合理的な国民性、国民の政治参加があります。

日本には、無いものばかりです。

もう一度、謙虚になり、外国の良い点、良い制度を学ぶ、場合によってはそれを導入する謙虚さが、あれば原発事故は無かったハズです。
日本の技術は、優れている。今、この慢心・思い上がりが日本社会の中に蔓延しているように思います。
日本の優れているのは、製造技術のごく一部分だと認識するべきでしょう。
他の部分では、外国の方が「優れている」部分は沢山あるのです。

もう一度、外国の「優れた部分」を、謙虚に学ぶ、これが大切で必要だと、今回の原発事故は教えてくれているような気がします。

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ウオールストリートジャーナル日本語版から引用
記事タイトル
ドイツ、脱原発を加速へ2011年 4月 13日 15:16 JST
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_221547/?tid=nuclear

ロイターから引用
記事タイトル
メルケル独首相、今後10年以内の脱原発案を支持
2011年 05月 23日 12:20
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21237020110523
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日本は、即時に脱原発は現実的に難しいと思います。
しかし、脱原発を志向しつつ、代替エネルギーへの転換を進めていくことは、すぐに出来る事です。
更に、新規の原発建設計画を、凍結し再検討する。これも遣ろうと思えば、すぐに出来ます。
日本は、まず「減原発」を、遣って見る。これを実行して欲しいとおもいます。

そして、国策には明らかに「嘘」と「データの捏造」が、あったのであるから、「事実」と「正しいデータ」を使い、国民的議論をやり直すことが、絶対に必要だと思います。

とに角、「原発安全神話」と「原発絶対必要論」の「大嘘」を、白日の下に晒しこれを国民に、謝罪するところから、始めなければなりません。政府が、そうしないのなら、国民がしなければなりません。

私は、こんな「大嘘」を政府につかれて、よく腹が立たないな???
と、腹を立てない人達が不思議でなりません。
私は、政府の「大嘘」に、非常に「ご立腹」です!!!