鳩山由紀夫 最後に見せた意地とプライド{日刊ゲンダイ}

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鳩山由紀夫 最後に見せた意地とプライド
2012年11月21日
http://gendai.net/articles/view/syakai/139751
▼「日刊ゲンダイ」から全文引用

民主党は変質 野田首相「創設者」まで追放
 鳩山由紀夫(65)が、12月16日投票の衆院選に出馬せず引退することを決めた。21日野田首相と会談し正式に不出馬を伝える。同時に議員会館の事務所も引き払うという。
 解散翌日の17日には、選挙区の北海道9区に選挙事務所を開き、出馬する気マンマンだった。土壇場で不出馬を決めたのは、意地とプライドだ。
「鳩山さんが引退したのは『選挙が厳しいから』という声がありますが、ちょっと違います。対抗馬である自民党堀井学(40)もパッとしないので、十分戦える。不出馬を決めたのは、野田首相から〈TPP参加〉と〈消費増税〉に賛成するのかどうか“踏み絵”を突きつけられ、反発したのです。首相は鳩山さんを想定して、記者団に『どんな立場の人だろうが党の方針に従わない者は公認しない』と冷たく言い放った。踏み絵を踏めば公認され、比例復活はほぼ確実。でも、増税法案に反対し、TPP参加に反対だった鳩山さんは、とても従えない。従うどころか、執行部の独善的な態度に『彼らのやり方はひどい』とカンカンでした。自分の信念を曲げてまで執行部に屈しないと最後に意地を見せたのが真相です」(民主党関係者)
 民主党の“創設者”として、党が変質してしまったことに嫌気も差していたという。
 どうせ野田首相は、小泉首相が中曽根、宮沢の首相経験者2人を公認しないことで支持率をアップさせた時の再現を狙ったのだろう。しかし、よくぞ党の創設者まで追放できたものだ。
「政党の党首の役割は、党勢を拡大させることです。野田首相は仲間を次々に離党に追い込んでいるのだから狂っています。そもそも、野田が総理になれたのは、鳩山がゼロから党を立ち上げ、小沢が政権交代を成し遂げたからです。なのに、功労者2人を追放して平気な顔をしている。人間性のカケラもない。だいたい、党の方針に従えとエラソーに語っているが、〈4年間、消費税を上げない〉という党の方針を破ったのは野田首相でしょう。首相こそ党を出るべきです」(政治評論家・本澤二郎氏)
 野田首相は、選挙後、仲間50人程度を引き連れて、自民党と連立する腹積もりだ。気に入ったメンバー以外は切り捨てるつもりでいる。〈鳩山―小沢〉が育てた民主党は、もはや影も形も残っていない。



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