維新・太陽合流から一夜 批判集中{東京新聞 TOKYO WEB}

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維新・太陽合流から一夜 批判集中
2012年11月19日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012111902000110.html
▼「東京新聞 TOKYO WEB」から全文引用



 日本維新の会と太陽の党が合流する「正当性」をめぐる論争が十八日、広がった。代表に就任する石原慎太郎東京都知事と、代表代行になる橋下徹大阪市長の政策があまりに違う中での合流は、他党にとっては格好の攻撃材料。橋下氏らは守勢に回った。 (衆院選取材班)

 十七日、合流が決まった際に交わされた政策合意は八項目に及んだ。原発政策では「二〇三〇年代の原発全廃」にこだわってきた橋下氏が、慎重な石原氏に配慮して譲歩し、当たり障りのない表現となった。他の項目は、橋下氏の意見に沿った内容。環太平洋連携協定(TPP)への交渉参加や消費税の地方税化に難色を示していた石原氏が譲った部分が多い。

 個々の政策ごとに議論を重ねて歩み寄ったというより、原発政策と、その他の政策をバーターしたような荒っぽさが残る。

 野田佳彦首相はこの問題に早速食い付き十八日午前、首相公邸で記者団に、「脱原発と言っていた人と原発維持と言っていた人たちが、それぞれシャープな色を出せたのに、混ざってグレーになってしまった」と痛烈に批判。

 安住淳幹事長代行はテレビ番組で、民主党が政策面で対立して分裂を繰り返していることを念頭に「私たちと同じ轍(てつ)を踏むのは明らかだ」と、自虐的な表現で皮肉った。

 自民党石破茂幹事長は街頭演説で「石原氏も橋下氏も人気があるが、それ以外に何があるのか」。公明党山口那津男代表も記者団に「重要な政策課題について、どこまで議論をして一致したのか」と疑問を示した。

 合併に理解を示したのは、維新と候補者調整による選挙協力を目指す、みんなの党渡辺喜美代表が「野合と批判する人はいるが、理念と政策が一致したと聞いている。結構なことだ」と述べたぐらいだった。

 これに対し橋下氏はテレビ番組で「(脱原発の)表記は外したが、僕らが考えているルール、電力市場の自由化をやれば三〇年あたりに原発の依存度は限りなくゼロになる」と釈明。さらに「民主党の中も自民党の中も考え方が百八十度違う人がいっぱいいる」と反論した。
◆石原氏は東京比例単独 橋下氏「石原首相見たい」

 日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長は十八日のテレビ朝日番組で、石原慎太郎代表が衆院選で、東京ブロックから比例単独候補として出馬することを明らかにした。

 橋下氏は番組後、大阪市内で記者団に「全国を回ってもらう」と石原氏の知名度を生かし、支持拡大を目指す考えを示した。

 フジテレビ番組では「一国民として石原首相を見たい。石原首相と僕に任せてほしい」と強調。自らの出馬は否定した。



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