石原新党は野合か薩長連合か 保守系自民票を食い第三極有利に?{zakzak}

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石原新党は野合か薩長連合か 保守系自民票を食い第三極有利に?
連載:「日本」の解き方
2012.11.01
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121101/plt1211010710001-n1.htm
▼「zakzak」から全文引用

 石原慎太郎氏が東京都知事を電撃的に辞任した。有力な空きポストが急にできたわけなので、政治家は虎視眈々と狙っている。もっとも、これまで石原氏は後出しじゃんけんといわれ、最後に名乗りを上げて勝ってきた。今回も、誰が出るのかわからない。

 今回の都知事選は、11月29日告示、12月16日に投開票と決まった。東京都知事は首相に並ぶ影響力を持っているので、国政並みの注目度だ。

 石原氏は辞任と同時に新党を立ち上げることを発表した。たちあがれ日本が母体になるが、石原氏を除けば、旧来の自民党タイプばかりだともいえる。政策的には、日本維新の会みんなの党との隔たりは大きい。

 たちあがれ日本が最近出した政策集には、「首相公選制は採用しない」「最新型の原子力発電所への更新・新設を認める」「道州制はとらない」「消費税増税を推進する」といったものが列記されている。これらは、どう考えても、日本維新の会みんなの党とは異なっている。

 既成政党との関係も、低落傾向を続ける民主党を東京周辺ではかなり切り崩すとの見方もあるが、石原氏とたちあがれ日本保守系なので、保守回帰によって支持率を伸ばしている今の安倍自民の票を奪う可能性があるだろう。

 石原氏が絶対に連携しないといっている国民の生活が第一とは交わることがないだろうが、石原新党日本維新の会みんなの党とはどういう関係になるのだろうか。

 ここでポイントとなるのは、石原、橋下徹渡辺喜美というこれらの党首は党のオーナーでもある。この三者で大きな連携をとり、政策は、日本維新の会みんなの党が共通政策を作り、それに石原新党が乗る形が考えられる。この場合、たちあがれ日本は大きく政策変更するが、それは石原新党になったからだといえば、わかりやすい。

 もう一つは、日本維新の会みんなの党は既に共通政策作りに乗り出しており、それをそのまま続け総選挙でも協力関係を持つ一方、石原新党日本維新の会は、代表同士が盟友関係を保ちつつ、政党間では具体的な政策ではすりあわせをしないというパターンだ。

 いずれにしても、石原新党日本維新の会みんなの党は、民自公からは野合と批判されるだろうが、国民からはどう思われるだろうか。野合なのか、大同小異または倒幕の薩長連合なのか、これは国民の間で意見が分かれるだろう。

 ただし、国民的な争点になることは、日本維新の会みんなの党にとって大きな風になる。結局、民主党は回復のないまま、石原新党保守系の自民票を食い、第三極に有利に働くだろう。

 都知事選が12月16日に投票日がセットされたので、解散総選挙とダブルになるとの見方も一部には出てきた。このままいくと、民主党は追い込まれ解散になってしまうかもしれない。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一



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