一夜にして変わった橋下の言いぐさ 「第三極」が本当は小沢の国民連合だと気づいた (世相を斬る あいば達也)

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一夜にして変わった橋下の言いぐさ 「第三極」が本当は小沢の国民連合だと気づいた (世相を斬る あいば達也) 
http://www.asyura2.com/12/senkyo137/msg/896.html
投稿者 笑坊 日時 2012 年 10 月 30 日 07:25:17: EaaOcpw/cGfrA


http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/1c0432ec4f0b9176334fad9f299a5224
2012年10月30日 世相を斬る あいば達也

 まず衆院鹿児島3区補選の最終結果を見る限り、マスメディアが世論調査などではじき出している自民党支持率の勢いに比べ、あれっ?と云うレベルの辛勝だった。選挙戦前半では、圧倒的に宮路氏優勢だったわけで、ヒヤヒヤモノの当選だったに違いない。投票率が前回の衆議院選73%に対し56.6%と云う低投票率であり、その結果が70,694対65,025票なのだから、勝利の雄叫びをあげるほどではないし、負けた側も善戦だったと云う言い訳が出来る結果で、痛み分け的選挙結果だったと言えるだろう。この選挙結果を持って、自民党が強気に転じると云うのは考えすぎのようだ。

 如何にマスメディアの世論調査における、各党支持率などがいい加減なものか証明するような選挙だった。自民の宮路氏は返り咲きであり、本来逆バネの効果が出るものだが、一応国民新党公認候補をWスコアーで引き離すくらいじゃないと、辻褄が合わない。まして、56.6%と云う低投票率、70%の投票率だったら逆転していたことだろう。このようにマスメディアの政党支持率は、近時、信頼に値しないものになりつつあるようだ。

 このマスメディアの政党支持率が当てにならない流れからの推測になるのだが、橋下や渡辺の発言スタンスが一夜にして変わった奇妙な現象の裏に何があるのか、推測の域を脱する事は出来ないが憶測してみようと思う。マスメディアや石原・橋下・渡辺らは「第三極」イコール自分達と思い込んでいる。またマスメディアも世間に、そのように思いこませようと世論誘導をしている。有権者は、このいまわしき事実が存在する事を認識しておかなければならない。また、橋下のバックボーンとなっている或る政治宗教勢力と石原のバックボーンに共通性があることは、多くのネットで指摘されている点も考慮すべきだろう。橋下と渡辺では、石原とご一緒にへの温度差がある点にも注意が必要だ。

 問題は、マスメディアが「第三極」から、小沢の生活や社民党などで構築している“国民連合・オリーブの木”を、絶対に「第三極」と呼ばないところに、異様さがある。少なくとも現有の衆議院の数を軸に呼び名をつけるのであれば、明らかに「第三極勢力」は小沢一郎率いる勢力である。石原とたちあがれ日本が加わった勢力が「第三極勢力」と呼ぶ理屈は一切ない。此処からして、日本のマスメディアが、我々有権者から、民主主義の基本である、情報を印象操作し、捏造しているのである。

 そもそも、具体的な政治課題である、消費増税問題や今後のエネルギー政策、TPP参加への是非など、到底瑣末な問題であるわけがない。それこそが小異と大同の区別すらできないアホどもじゃないだろうか。石原の言う“官僚支配の打破”が大同であり、消費増税問題が小異であること自体奇異である。消費増税の根源的問題が官僚支配からの脱却の処方箋であり、官僚支配の中央集権から地域主権への登竜門であり、決して蔑に出来る問題ではない。調子のいいことを言っているが、石原から、官僚支配を打破する具体的方法論など一度たりとも聞いた事はない。ふざけるな!口先四流モノ書き野郎。

 ところで、なぜ橋下や渡辺の対石原とのスタンスの調整が行われたかと云う中に、“この儘だと、小沢一郎の国民連合に第三極を取られるぞ”と云う恐怖心があったと考えるのが自然だ。石原を手なずけている米国闇勢力やマスメディアの本当の調査資料、共通する政治宗教勢力からの情報を総合した上で、実は第三極がマスメディアのヨイショ攻勢にも関わらず、小沢一郎の生活に、その地位を奪われている事実を確認した所為かもしれない。つまり、一緒に頑張らないと、それぞれが泡沫政党になりかねないと云う危惧が一致したのかもしれない。ただ、現実に石原を身内に抱える事は橋下も、渡辺も時限爆弾を抱えるのと同じだ。

 石原は「薩長土肥も関心、考え方は違ったけど、幕府を倒して新しい国家をつくるということで大連合があった。一緒にやったらいいんだ、選挙は。みんなで大連合をつくって…」等々と世迷言を言っていたが、この儘だとマスメディアの世論調査と裏腹な選挙結果が出ないとも限らないと云う焦りと、小沢への嫉妬が渦巻き醜態的唐突な辞任に及んだと云う筆者の憶測も外れてはいなかったようである。

 宮台真司神保哲生のビデオニュースのコメンタリーではないが、日本と云う国は、国家崩壊のような重大な出来事や事件に遭遇しても、その根源的過ちが何であったか深く探らず、謝罪や反省の弁で時を、と云う空気の醸成で何事にも対処してきた。そのため、あまりにも当然過ぎる不正義、不条理も時間の中に埋もれ、真実や将来に向かうスタート台に立てない歴史を繰り返している。 幕藩封建制度が如何に不条理であっても、自ら直すことは出来ず黒船の影におびえ慌ただしく歴史を動かした。第二次世界大戦の敗北の顧みる充分な分析反省もなく、米国の言いなりに戦前同様の官僚システムを再生した。

 原発であれだけの事故を起こしても、誰一人裁かれる事もなく、反省謝罪は口ばかりで、再び原発依存が正しいが如き言説を復興させようとしている。石原などは、原発の技術を捨てるなどセンチメントだと断言して憚らない男である。ふざけるな!日本の原発技術者には、それなりの知識はあるだろうが、日本と云う国には、それを正確に運営するだけの社会システムが出来ない国なのれある。つまり、国民が監視できない国家のシステムが実存しているのだ。フランス、ドイツ、英国、米国と日本の国民監視のシステムは異質である。直近のPC乗っ取り誤認逮捕事件で、警察や検察が4名の内2名を自白供述調書を作成し、起訴した事実は極めて重大なのだ。

 絶対的な誤謬や不正義、不条理があっても見過ごす社会システムが、日本と云う国を何百年と蝕んでいる。世界で、22日間も代用監獄に勾留されたまま四六時中尋問を受けることを認めている近代国家などは皆無だ。米軍との地位協定の交渉においても、このような世界で稀有な過酷な逮捕勾留司法制度がある限り、アメリカから見れば、逮捕された米兵が、前近代的拷問に等しい、日本では合法な取り調べを受けることなど、断じて認めないだろう。このような問題を大声で語るのがマスメディアであり、ジャーナリズムであり、正義なのだ。しかるに、日本ではそう云う人々を排斥する社会システムが作動しているのである。最後は少々横道に逸れたが勘弁して頂こう。



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