佐野眞一(「週刊朝日」橋下連載筆者)出版社からオファー殺到「ぜひ続きをウチで…」<J-CASTニュース>

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佐野眞一(「週刊朝日」橋下連載筆者)出版社からオファー殺到「ぜひ続きをウチで…」
2012/10/25 17:26
http://www.j-cast.com/tv/2012/10/25151441.html
http://www.j-cast.com/tv/2012/10/25151441.html?p=2
▼「J-CASTニュース」から全文引用


(1)
週刊朝日編集長に問いたい!抗議受けて立つ覚悟と論理ないままの掲載だったのか…

「本誌10月26日号の緊急連載『ハシシタ 奴の本性』で、同和地区を特定するなど極めて不適切な記述を複数掲載してしまいました。タイトルも適切ではありませんでした。このため、18日におわびのコメントを発表し、19日に連載の中止を決めました。橋下徹大阪市長をはじめ、多くのみなさまにご不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことを心よりおわびします。(中略)
この記事を掲載した全責任は編集部にあります。記事の作成にあたっては、表現方法や内容などについて、編集部での検討だけではなく、社内の関係部署のチェック、指摘も受けながら進めました。しかし、最終的に、私の判断で第1回の記事を決定しました。(中略)
今回の反省を踏まえ、編集部として、記事チェックのあり方を見直します。さらに、社として、今回の企画立案や記事作成の経緯などについて、徹底的に検証を進めます」

これは「週刊朝日」が今週号の巻頭で2ページにわたって掲載したおわびである。前号が出た後、橋下徹大阪市長が怒り狂って朝日新聞社批判をしたため、河畠大四編集長がおわびを発表し、今号に長々とおわびを載せたのだ。

連載記事で橋下の父親の出身地を明記し、そこには被差別部落があると書いたことが「差別を助長する」と難じられたのだが、当然ながら、橋下が批判してくることは予想されたことである。もっといえば、この連載を佐野眞一に頼んだ時点で、どういうものになるか編集長は予想できたはずだ。それゆえ、連載のタイトルも「橋下」ではなく「ハシシタ」にし、リードにも「血脈をたどる取材を始めた」と書いたのではないのか。それが、想定通り橋下が攻撃してきたとたん謝ってしまうというのは、私には理解できない。

私は被差別地域を明記したことをよしとするものではない。差別問題には、メディアに携わる人間は最大の関心と細心の注意を払うべきだと思っている。この連載の中で、具体的な地名まであげる必要があったのか、読んでみて疑問が残ったのは事実である。だが、編集長も筆者も、そうしなければいけないという確固たる意識があったからこそ、わざわざ明記したのではないのか。

再び「言論の覚悟」といわせていただく。河畠編集長にはその覚悟もなく原稿を依頼し、内容をチェックし(おわび文中には、社内の関係部署のチェックを受けたともある)、タイトルを付けたというのだろうか。橋下の批判に対して受けて立つ論理を編集部側が構築していなかったというのでは、言論機関としての体をなさないといわれても仕方あるまい。

(続く)

(2)
「朝日の検証済むまで表だってコメント出すのは控える」(佐野眞一

筆者の佐野眞一とはきのう(2012年10月24日)電話で話した。朝日新聞の第三者機関「報道と人権委員会」がこの問題を検証する。それに1か月ぐらいはかかるだろうから、それまでは表立ってコメントを出すのは控えているそうだ。

他の出版社から続きの連載をうちでやらないかと殺到しているようだ。週刊朝日編集部とは相当なやり取りがあったそうだ。朝日の記事チェック体制があの程度だったのかと、佐野本人も驚いたようである。

橋下があれほど敏感に反応したのは、「サンデー毎日」も書いているが、「連載は今後これまであまり触れられてこなかった氏の母親について詳細に書かれる予定だった」からであろう。この問題は、週刊誌全体のものであることはもちろんだが、ノンフィクションの根幹に関わる問題でもある。これからも折に触れて書いていきたい。

(続く)
★以下、省略
(3)http://www.j-cast.com/tv/2012/10/25151441.html?p=3
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(4)http://www.j-cast.com/tv/2012/10/25151441.html?p=4
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