野田居座りで自公にすきま風 両党にパイプ役も不在 ★鈴木哲夫の核心リポート{zakzak}

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野田居座りで自公にすきま風 両党にパイプ役も不在 
★鈴木哲夫の核心リポート
2012.10.24
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121024/plt1210240710000-n1.htm
▼「zakzak」から全文引用

 野田佳彦首相が、野党や国民をだましてまで「政権居座り」に必死になるなか、野党内に不協和音が漂い始めた。次期衆院選後の与党入りが有力視されていた公明党が、安倍晋三総裁率いる自民党との距離を測りかねているのだ。浮上した「第三極入り」という選択肢。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が、永田町の衝撃情報を暴いた。

 民主、自民、公明3党の党首会談が決裂した19日夜、民主党輿石東幹事長は親しい議員に勝ち誇ったように、こう電話した。

 「ほら見ろ。俺の言った通り(野田首相は)解散なんかしねぇんだよ」

 一方、自公両党は「新提案があるかも」と期待して会談に臨んだが、何の進展も得られなかった。自民党落選組は「いくら『野田首相はウソつき』『解散に追い込む』と吠えても後の祭り。手がないことをさらけ出した」と意気消沈した。

 野田首相が悪評を無視して土俵際で粘っている陰で、自公両党にすきま風が吹き始めた。公明党幹部は19日夜、私(鈴木)にこう話した。

 「自民党は、安倍総裁で支持率が上がり、政権を獲った気になっているが、所詮まだ野党だ。今回の党首会談も、もっと自公両党で『臨時国会や特例公債法案、審議拒否をどうするか』など、話を詰めなければならなかった。自民党は『解散に追い込める』気になって突っ走っている」

 そもそも、公明党の戦略は、消費税増税や特例公債法案、定数是正を早々に仕上げ、野田首相に「解散引き伸ばし」の理由を与えないことだった。ところが、谷垣禎一総裁時代の自民党は強硬路線にぶれ、公明党がいさめた経緯がある。

 高支持率に浮かれた自民党は再び「戦略なき主戦論」に傾き、狡猾な民主党に手玉に取られているというのだ。公明党山口那津男代表や漆原良夫国対委員長らも「(自民党と)距離が出てきた」と漏らしている。

 「以前、公明党自民党は、漆原氏と大島理森副総裁、井上義久石原伸晃両幹事長のラインが、水面下で連絡を取り合ってきた。だが、いまの両党にはパイプがない」(公明党幹部)

 こうしたなか、公明党の支持母体である創価学会幹部と元国会議員らが9日夜、都内で選挙対策会議を開いた。

 公明党は現状で、(1)9つの小選挙区で接戦は1、2(2)比例は前回並みだが、大阪市橋下徹市長率いる『日本維新の会維新)』の勢いがある近畿ブロックでは1議席減も−などとして、「28議席前後を獲得できそうだ」と分析した。この後、自公協力について意見が続出したという。ある出席者は「民主党が解散せずに引っ張ったら、『自公路線でいいのか?』ということです」といい、こう続ける。

 「解散総選挙が遅れれば『何もできない自民党』と支持率が下がり、ウチにも批判が来かねない。ここは自民党と距離を置き、地域ごとに選挙協力を考えた方がいいのではないか、と」

 さらに、話は先に進んだという。

 「安倍自民党とは政策がかなり違う。一致するのは2割ぐらいしかない。『公明党は元祖・第三極』『オリーブの木でもいいのではないか』という声まで出た」

 オリーブの木とは、「国民の生活が第一」と「みんなの党」「新党大地・新民主」に、維新などを加えた反二大政党の受け皿構想。現に大阪では、公明党維新選挙協力するなど、部分的には関係を構築しつつある。

 「二大政党が醜態をさらせば、公明党オリーブの木に参加するというのは現実的な対応だ」(前出の公明党幹部)

 揺れる自公両党の関係。それは同時に、国民不在の野田政権の延命に利するだけでもある。(政治ジャーナリスト)



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