中国漁船1000隻は真っ赤なウソ?!尖閣にいまだ姿見せず

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中国漁船1000隻は真っ赤なウソ?!尖閣にいまだ姿見せず
2012.09.20
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20120920/frn1209201134003-n1.htm
◆全文引用

 沖縄県尖閣諸島領有権問題をめぐり、中国の挑発が続いている。現地の100以上の都市で大規模反日デモが起き、尖閣の接続水域では中国の監視船が出入りするなど緊張感は解けない。だが、気になるのは1000隻規模で尖閣に向かったという大漁船団がいまだに姿を見せないことだ。専門家は「日本を脅すのが目的」とし、こけおどしだった可能性を指摘する。

 尖閣周辺の接続水域では18日以降、中国政府の海洋監視船「海監」や漁業監視船「漁政」が出入りを繰り返している。

 だが、中国農業省当局が「漁業主権の維持に向けた準備は整っている」とぶち上げ、中国中央人民放送などの現地メディアが「漁船約1000隻が18日から19日にかけて尖閣の海域に到着する」と報じた、その大漁船団は現在も確認されていない。

 現地の通信社・中国新聞社が19日に伝えたところでは、「尖閣から127カイリ(約235キロ)付近の近海域で浙江省の漁船700隻以上が操業している」という。“主権維持”というよりは、単純に漁業に勤しんでいるかのようにもうかがえる。

 実際のところ、大漁船団はやってくるのか。

 中国軍内部の事情に詳しく『胡錦濤・中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ)の著書があるジャーナリストの宮崎正弘氏は「1000隻に上る漁船団が一気に尖閣に向かってくるとは考えにくい。中国側が日本を威嚇するために大げさに宣伝している可能性が高い」と話す。

 大漁船団が中国の軍部による情報戦の道具にされているとし、「さも尖閣奪還に向けて漁船が集まったかのように言っているが、例年5000隻近くが(この時期に)一斉に操業を開始する。これに乗じて大風呂敷を広げ、脅しをかける中国お得意の情報戦の一種だ」(宮崎氏)とみる。

 沖縄・南西諸島地域の領空を守る航空自衛隊南西航空混成団司令を務めた佐藤守・元空将も「漁師たちは魚を捕りたいだけで、紛争地帯に行きたくないのが本音。尖閣に行って逮捕された場合、中国政府からの補償が必ずしも期待できるわけではない」と襲来のシナリオを否定。海上保安庁の巡視船と洋上で激突する事態は考えにくいという。

 ただ、懸念されるのは工作員の存在で、佐藤氏は「漁船には『便衣兵』と言われる民間人に紛れ込んだ軍人が多数紛れ込んでいる。彼らが領海侵犯し、尖閣への上陸を試みるなど一種のゲリラ戦を仕掛けてくる可能性はある」と警戒する。

 一方で、尖閣をめぐる攻防は中国軍部の権力争いに利用される可能性も高い。10月には中国共産党が、次期指導部を選出する5年に1度の党大会を開催する。「軍内部で尖閣での成果をアピールしてポストを獲ろうとする動きが活発化する」(外交筋)との見方もある。

 前出の宮崎氏は「今回の党大会で、中央軍事委員会委員の7つの椅子が空く。軍内部でそのポストを取り合うためのせめぎ合いが起きている」と解説。こうした動きは警戒が必要で、佐藤氏は「軍内部の強硬派が存在感を高めようと過激な行動に走る可能性はある」と危ぶむ。

 中国のこけおどしには惑わされず、不測の事態に備えるのが賢明だ。



(ブログ)福島原発事故と放射能汚染 そしてチェルノブイリ地方の現状