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大和政権 4世紀に新潟まで勢力拡大
9月6日 18時13分
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(全文引用)

新潟県胎内市にある4世紀前半の古墳から、大和政権があった近畿地方古墳とよく似た鏡や刀などの副葬品が見つかり、大和政権の勢力が、4世紀には新潟県まで広がっていたことを示す発見として注目されています。

副葬品が見つかったのは、新潟県胎内市にある4世紀前半の円墳「城の山古墳」です。
胎内市教育委員会の調査で、埋葬された人物を納めた木の棺「木棺」のそばから鉄製の刀ややりなどのほか、銅鏡や勾玉などの副葬品が見つかりました。
これらの副葬品は、大和政権の中心があった奈良県にある古墳のものとよく似ていて、胎内市教育委員会は、埋葬されたのは、大和政権と関係が深い、この地方を治めていた権力者ではないかと見ています。
同様の副葬品が同じ時期の新潟県古墳から見つかるのは初めてで、4世紀に入って勢力を拡大していた大和政権の範囲が新潟県まで広がっていたことを示す貴重な発見として注目されています。
調査に協力した新潟大学の橋本博文教授は「城の山古墳は、大和政権の拠点として日本海側では最も北に位置することになり、大和政権の実態解明において重要な発見だ」としています。
橿原考古学研究所で長年、古墳の発掘調査に携わった奈良県教育委員会の岡林孝作さんは「副葬品の種類が近畿地方古墳のものと同じなので、大和政権の影響を受けていたことは間違いない。古墳時代初期の3世紀後半には、能登半島のあたりまでしかなかった大和政権の影響が、新潟県北部まで急速に広がったことを裏付けるものだ。副葬品や古墳の規模をみると埋葬されているのは、大和政権とつながりのある豪族ではないか」と話しています。



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