余録:物理学者の寺田寅彦の随筆に…<毎日新聞

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余録:物理学者の寺田寅彦の随筆に…
毎日新聞 2012年09月01日 00時10分
http://mainichi.jp/opinion/news/20120901k0000m070112000c.html
(全文引用)

 物理学者の寺田寅彦の随筆に別荘で使う石油ランプを買おうと探し歩く話がある。大正時代のことだが、どこへ行っても「石油ランプはドーモ……」といわれ、見つからない。東京周辺では電気の通っていないところがもうなくなっていた▲腹立ちまぎれにか寅彦は書いた。「東京という処(ところ)は案外に不便な処だという気がして来た。もし万一の自然の災害か……なにかのために、電流の供給が中絶するような場合が起こったらどうだろうという気もした。そういう事は非常に稀(まれ)な事とも思われなかった」▲地震や台風による断水や停電、ガス供給停止の恐れに注目したこの随筆「石油ランプ」を寅彦が書き上げたのは大正12(1923)年9月1日午前のことだった。といえばピンとこよう。関東大震災が起こった当日である▲震災を予感したような一文は、今は常識となった防災用品の必要をいち早く指摘したかたちになっている。東日本大震災の教訓を心に刻み、いつやって来るともしれぬ次の災害に備える「防災の日」のきょうは、人それぞれに身を守る策をも用意せねばならない日だ▲ホームセンターなどの防災コーナーには簡易トイレや緊急用エアマット、浄水器など震災の経験をふまえたアイデアグッズが並ぶ。非常用レトルト食品などもバラエティーが豊かになっている。震災後は新たな被害予測が公表されるたびに売り上げが急増するそうだ▲寅彦は結局、日本橋の店で国産のランプを手に入れたが、底の隙間(すきま)から油がしみ出る粗悪品だった。防災グッズもいざという時に役立つかどうか、試用したり点検したりしておいた方がよさそうだ。



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