首都圏における低線量被爆の症状−各地で報告される貧血・白血球の減少が意味すること

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首都圏における低線量被爆の症状−各地で報告される貧血・白血球の減少が意味すること
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投稿者 ポリーテイアー 日時 2011 年 10 月 19 日 18:13:18: trv0OrkwFmReI


首都圏における低線量被爆の症状−各地で報告される貧血・白血球の減少が意味すること

以下は、ジャーナリスト木下さんのブログからの引用で、貧血・白血球数減少・あざが消えないなどの低線量被爆の症状が首都圏各地で出ている。こういった被爆症状が今後どのように推移してゆくのか、ヤブロコフら編著『Chernobyl』から考えてみよう。

「(福島から関西に自主避難した方からのメール)11歳の息子は毎日鼻血が止まらなく、二人とも貧血ぎみでした。…まるで自分の身体で無い様な倦怠感と毎日戦っています。頻繁に貧血の様になります。…」「原発事故から半年過ぎたし、柏で何か子供に影響があったかと思い、先週血液検査を受けました。結果、血清鉄というのが基準値を大きく下回り、貧血と診断されました。4才の子供が貧血…」「核実験汚染のひどかった期間は風邪をしょっちゅう引き、原因不明のリンパ腺の腫れを幼稚園で経験しています。…40歳過ぎた頃より次々に体の不調が出ています。ひどくなった貧血に限って言うと、赤血球数は下限から正常範囲、小球性白血球は下限ぎりぎりまでなり、その後も低め安定です。」「東京西部に住んでいます。先日、4歳の息子の親指の爪の隣に血豆のような黒いものが・・血豆だろうと思っていましたが、2、3日しても消えません」「採血の後、半日すると、腕は半分内出血で青くなり腫れて痺れがでました。私はよく聞かれる『採血の失敗』かと思っていました。1〜2週間で元に戻ったころ。同じ、左腕の中指の付け根が急に痛痒さを感じて、見ると。紫色にパンパンに腫れていました。採血で行った医院に行って先生に話を聞いたのですが。『採血は失敗ではない血管がもろくなったんだ』」

5.1 血液・リンパ系疾患
5.1.1. 血液と造血器官の疾患
5.1.1.1. Belarus
(1)破局後9年経って、避難民の間での血液と造血器官の疾患の発生率は3.8倍以上になった。…
(2)1995年に、ベラルーシの掃除人達にとって、血液と造血器官の疾患の発生率は、対照となる一般母集団と比べて4.4倍以上になった(10000件当たり、304件対69件)。
(3)血液学的異常の発生率は、1Ci/km2以上のレベルのCs-137によって汚染された地域の1,220,424人の新生児において、有意に高かった。(Busuet et al.,2002) p.58 [爺さん訳部分]
(4)血清補体の活動および有効な補体第4成分をもった細胞数は、Cs-137によって汚染されたベラルーシから来た350人の子どもの間で有意に低かった。そしてもっと汚染された15Ci/km2以上では、補体第3成分のレベルが有意に低かった。
(6)血液の骨髄毒性活動およびTリンパ球の数は、5-15Ci/kmのCs-137汚染エリアから来た多発性硬化症の患者では有意に低かった。
(8)避難民および極めて汚染されたエリアに留まった人々は、白血球の割合が有意に低く、そのことは(小児急性リンパ性白血病のT細胞系の表面マーカーである)CD3を示していた。
(9)白血球数は、破局後の最初の3年の間に感染症にかかったVitebskとゴメル州の住民の間で有意に高かった−そういった感染症に当時かかっていた人々と比べて。
(10)(骨髄形成異常症候群および再生不良性貧血といった)前白血病状態の症例数は、破局後の11年間において有意に増大した(表5.1)。
(11)赤血球の細胞膜のアルブミン層の構造における重大な変化(細胞の脆さの増加)が、1987年に生まれた掃除人の子供達で起きた。
(12)ベラルーシで増大した鉄欠乏性貧血とその土地の放射能汚染レベルとの間には相関関係があり、Mogilev州の汚染エリアでは、白血球減少と貧血を示す人々の数は、1985年と比べて1986-1988年で7倍に増えた。
(13)Cs-137で汚染されたMogilev/ゴメリ州の0-12ヶ月の幼児の血漿における脂質の酸化は、1991-1994年で有意に減少した。40Ci/km2までのヨリ一層汚染されたエリアから来た幼児におけるビタミンA,Eは2.0から2.7倍減少していた。
(14)汚染エリアから来た子供達の抗酸化防止物質の新陳代謝率は、標準年齢の子供の2-10倍高かった。
(15)胎内で被爆した少年達では、10年以上、直接ビリルビン赤血球のヘモグロビンが破壊されて生じる色素)の減少と、アルブミンと結合していないフリーのビリルビン(これは、脳血管関門を通過し、脳基底核に沈着し脳障害を発症させる)の増加が観察された。他方、少女達の間では、直接/間接ビリルビン濃度の減少があった。

5.1.1.2 Ukraine
(1)ひどく汚染されたエリアの子どもの血中では、低汚染エリアと比べて、酸化によるフリーラジカル有意に多かった。
(5)破局後の10年間の間、Zhytomir州の汚染エリアに住む大人における血液と造血器官の疾患は、50倍以上に増えた(0.2%から11.5%へと)。
(7)急性被爆期(破局後数ヶ月)の間、異常な形態の血液細胞が、7200人の子供達の92%で見られ、その子達の32%で異常な血液の測定があった。異常性には以下のものが含まれる―ミトコンドリアの腫脹・核膜の層化・細胞核周囲の膨張・細胞表面における病理学的変化・細胞質濃度の低下・水分量の上昇―この最後のものは細胞膜へのダメージを示している。
(9) 汚染されたエリアでは、1986-1998年に検査された1926人の子供達の内の11.5%で貧血が見られた。

5.1.1.3 Russia
(5)破局後の10年以上の調査で、Bryansk州の汚染エリアの子供達には、決定的な仕方でリンパ球の減少が見られた。
(6)Cs-137でひどく汚染され、また同時にSr-90でも汚染されたBryansk州の居住地では、子供の殆ど半数において、血中ヘモグロビンレベルが1リットル当たり150gを超えていた。
(9)汚染されたOryol州のMtsensk/Bolkhov区域とゴメリ州のChechrsk区域において、破局後の5-7年後に生まれた子供達の間では、血中蛋白中のグルタチオンとリンパ球の細胞発生上の特徴が著しく多様であった。
(11)
(13)破局後10年経っても、掃除人のリンパ球形成は機能しなかった(表5.2)。年少の頃に原子爆弾で犠牲となった日本の子供達は、対照群と比べて10倍、造血器官の病気で苦しんでいたことは知られている―しかもそれは第二世代・第三世代でもそうであった。それゆえ、チェルノブイリの破局では、第三世代以降もの何世代もが造血器官の病気になるだろう、ということが予想される。

6.3 血液の癌−白血病(白血球の癌化と増殖浸潤による疾患)
放射能が原因の白血病は、原爆投下後数ヶ月経って広島・長崎で発見され、疾病率は5年後がピークであった。潜伏期間は、被爆後7ヶ月から6-8年である−6-8年の間に発生率のピークがある。破局後3年にわたって旧ソ連の行政当局がデータを歪曲・隠蔽したため、ウクライナベラルーシ・ロシアにおける未報告の白血病の症例はいかなる記録簿にも記されていない。こういったデータの捻じ曲げは、以下のデータを分析するときに心に留めておくべきである。

6.3.1 Belarus
(1)1990-2004年で、0-14才の子供の白血病の症例数は1117件であった。
(2)(破局後7年経った)1992年以来、ありとあらゆる形態の大人の白血病有意に増加した。事故前のデータと比べて、最も罹患率が高いのは1992-1994年であった。
(3)1993-2003年で、リンパ管および造血組織の癌が、避難民の男性の間で有意に増加した。
(6)破局後の最初の5年間に、リンパ腫および造血組織の癌が男性で著しく増加した(図6.18)。
(7)急性および慢性白血病そしてホジキン病が破局後の最初の5年間に最も発症した。赤血白血病(赤芽球の腫瘍化を伴う急性骨髄性白血病)および非ホジキンリンパ腫(non-Hodgkin’s lymphoma;びまん性大細胞型リンパ種)、そしてとりわけ骨髄異形成症候群は、破局後10年経って発生した。ありとあらゆる形態の白血病の発生率が破局後に有意に増加した(表 6.11)。
(8)1986-2004年間における白血病の症例数はおよそ2300件であった。

6.3.2 Ukraine
(1)破局から10-14年経って、非汚染エリアと比べて、汚染エリアの子供の急性白血病が増加した。
(2)子供の白血病罹患率が1987年に増加し始め、1996年がそのピークであった。
(4)キエフ市・州における急性白血病の症例は652件であり、その内247件は子供であった。
(5)…急性リンパ芽球白血病の比率は、男性で劇的に増加したが、女性ではそうでもなかった。男女を併せると、非汚染エリアと比べて汚染エリアにおける急性リンパ芽球白血病の罹病率は、3倍以上であった。
(6)急性白血病にかかった子供達−この子達は1986-1987年に生まれた―において、急性の骨髄性白血病の相対的比率の増加が報告されている(1986年に21.2%。1987年に25.3%)。
(9)破局からの4年間を見ると、骨髄性白血病が初年度および3年目に増え、4年目から8年目の間には、リンパ肉腫および細網細胞肉腫が有意に増加した(表6.15)。
(11)汚染エリアの子供には頻繁に、異常なリンパ球とリンパ球数の有意な減少が見られた。触知可能なリンパ節がより頻回に発生し、ひどく汚染されたエリアではより一層拡大していた。慢性扁桃炎と扁桃腺/咽頭扁桃腺の肥大が、検査された468人の子供およびティーンネイジャーの45.4%で見られた。
(13)掃除人においては、多様な骨髄腫の発症率が一般母集団の2倍にも上った(7.8%対4.0%)。5人の掃除人は、1986-1987年において、通常は見られない慢性リンパ球増殖性という機能不全―大細胞型の顆粒球白血病―と診断された。

6.3.3 Russia
(2)破局前の6年間と破局後の7年間を比べると、Bryansk州では、ありとあらゆる形態の白血病非ホジキンリンパ腫有意に高かった。
(4)1995年以来、5Ci/kms以上汚染された南西区域において、血液に関連した癌とリンパ癌の罹患率は、州の平均と比べて有意に高かった。
(5)1990-1994年に、Tula州の子供は、骨の腫瘍・柔組織・神経系の腫瘍を伴って、有意に病気になった。
(9)破局後の10-12年の間に、掃除人の白血病症例数は、全国平均の2倍に上った。

 まさに破滅的な健康被害の数々。ここで記述されているのは、地獄のような首都圏の未来の姿だ。首都圏に住む人は、自分の子供の血液検査をした方がいい。貧血・ 白血球およびTリンパ球の減少・赤血球が脆くなっている・扁桃腺が腫れている・血小板が少なくなってあざが消えない、などの結果・症状が出たなら、それは前白血病状態を示しているのであり、一刻も早く首都圏から逃げた方がいい。予兆がある内に、早く逃げるしかない。逃げ遅れれば、移住先で発病してしまう―チェルノブイリで被爆した避難民の子供のように。首都圏民は、毎日少しづつ、ストロンチウムα線核種のパーティクルを吸い込んでおり、それらが骨髄に毎日少しづつ溜まって骨髄を破壊し、白血球とリンパ球を癌化させている。だから、各地で貧血などの症状が出ているのだ。献血などできない。血がやられてしまった。安全な血は高い値段で売れる。

過去に学び、理性と自分の判断に従う者だけが。生き延びることができ、勇気をもって他人と違う行動を取る者だけに未来がある。



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