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大飯原発:決定まで迷走2カ月 計画停電の懸念残す
毎日新聞 2012年06月16日 12時04分(最終更新 06月16日 12時09分)
http://mainichi.jp/select/news/20120616k0000e010161000c.html

政府が16日の関係閣僚会合で関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を最終決定した。政府は当初、5月の大型連休前の最終決定を目指したが、大阪府市など周辺自治体の猛反発を招き、地元自治体も政府に不信感を表明するなど迷走。4月中旬の「安全宣言」から決着まで2カ月を要した。大飯原発のフル稼働は早くても7月24日となり、暑さの本格化に伴う電力需給の逼迫(ひっぱく)に懸念を残した。また、安全面の強化や国民理解も十分進んだとは言えず、多くの課題を残した決着となった。

 内閣府原子力安全委員会が3月下旬、大飯原発の安全評価(ストレステスト)結果を了承したことを受け、政府は4月2日以降、野田佳彦首相や枝野幸男経済産業相ら関係閣僚が複数回会合を開催。大飯の安全性を確認したうえで、真夏の電力不足緩和も勘案し再稼働が「妥当」と判断、同14日には枝野経産相福井県を訪問し、西川一誠知事らに同意を要請した。

 再稼働のため政府が新たな安全基準を設定したことなどに対し、大阪府市や京都府滋賀県などが一斉に反発。西川知事や時岡忍おおい町長は、政府が周辺自治体の理解を得るよう求めた。

 政府は当初、「原発稼働ゼロ」を避けるため、唯一稼働していた北海道電力泊原発が定期検査に入る5月5日までの大飯原発再稼働を目指した。ただ、橋下徹大阪市長らが政府との対決色を強めるとペースダウン。「真夏の電力不足が現実味を帯びれば、関西はどうせ降りてくる」(政府関係者)との見方が強まり、経産省の一部幹部が根回しに奔走したが、表立った動きは鈍かった。

 両者の「チキンレース」は、計画停電による地元経済への影響を恐れた関西圏が5月末に再稼働容認に転じてようやく決着。ただ、こうした政府の消極姿勢に加え、枝野経産相らが「将来的には脱原発依存」と繰り返したこともあり、地元は政府への不信感を強めていった。

 西川知事は、首相による再稼働への決意表明を再三要求。その強硬姿勢に折れる形で、首相は8日夜に異例の記者会見を行った。また、再稼働には民主党内でも異論が多く、小沢一郎元代表ら反執行部が反対署名に加わるなど、再稼働に向けたプロセスは最後まで混乱した。

 一方、最大の焦点だった安全面の強化は、政府が大飯の再稼働時に副経産相らを現地に常駐させる方針を示した程度にとどまった。国民理解も十分進んだとは言い難く、多くの課題が未解決のまま残された形だ。【小倉祥徳】
(以上、毎日新聞から全文引用)


ITmedia ニュース
2012年06月12日 10時00分 更新
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[産経新聞]
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1206/12/news022.html