首都圏における早産の多発―将来は、男性はインポ・無精子症、女性は若くして閉経 or70歳で乳が出る

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首都圏における早産の多発―将来は、男性はインポ・無精子症、女性は若くして閉経 or70歳で乳が出る
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/781.html
投稿者 ポリーテイアー 日時 2011 年 10 月 26 日 15:21:43: trv0OrkwFmReI

夏ごろから、宮城・千葉・東京などで、ジャーナリスト木下さんの以下のブログで早産や頻繁な生理(メンス)が報告され始めた。この原因を考えるため、ヤブロコフ『チェルノブイリ』5.6.「泌尿生殖器系疾患と生殖機能異常」を読んでみよう。そうすると、チェルノブイリでは、「被爆直後は生理の回数が増えるが、5-6年経つと、生理の回数が減り、やがて閉経する」ことが分かる。生殖機能全てを無茶苦茶にするメカニズムはこうだ(詳細は抄訳部分)。

1.まず、様々なホルモンを分泌する内分泌系の臓器が被爆する。
2.身体と精神が発達してゆく際に必要なホルモン―成長ホルモン等―の分泌が、適切な段階・時期に分泌されなくなると同時に、男性で女性ホルモンが増え、女性で男性ホルモンが増えるといった、『メス化する自然』という本で指摘された現象が起こる。
3−1.妊娠中の胎児の発育不全、子宮内膜症といった婦人科系の各種病気の母体での出現
→低体重児・早産・流産率の上昇
3−2.男性器・女性器の発達がうまくいかなくなる。
→初潮が遅れ、泳げない異常な精子が出現(あるいは無精子症
(補)1.の派生効果:副腎皮質ホルモンやインスリンがうまく分泌されなくなる。
→これは皮膚の猛烈な痒み、喘息やアトピーの悪化そして糖尿病・膵臓癌の発症につながる。

 放射能生殖器官が正常に発達できず、若くしての閉経・インポ・精子が作られない・勃起しない、といったおぞましい症例が多数報告されている。今回の福島の原発の大事故でも、チェルノブイリと同じコースを走っているが、チェルノブイリよりも、早産や頻回な生理といった症状が急速に現れている。こういった状況で、汚染エリアである首都圏に住み続ければ、ホルモンの分泌異常により生殖器の発達がうまくいかなくなり、せっかく授かった赤ちゃんの流産も増えるし、男性は女性化し、女性は男性化する(我々はフロリダ半島のワニのように両性具有になってしまうのか)。また、移住した人の精子頭部が異常な形になることからも、早く移住した方が、健康被害が少ない(このままでは、汚染エリアに住み続けた関東人と、汚れていない関西人との間で結婚差別が生じてしまうだろう)。
 なお、生殖器の外形や機能がおかしくなるほかに、「チェルノブイリ膀胱炎」も危惧される。セシウムが「泌尿器系」を通じて体外に排出される際に膀胱や腎臓などが傷つけられ、前癌状態の「チェルノブイリ膀胱炎」になってしまうのだ−子供のおしっこ1リットル中に数ベクレルセシウムが存在するなんてとんでもない話であることが児玉先生の論文を読めば分かる。(「ttp://plusi.info/wp-content/uploads/2011/08/Vol.41.pdf」)−5.6.2 Ukraineの(23)も同様−

カネで買収された医療関係者達よ。患者を薬漬けにして儲ける人生で終わってよいのか。暇を見つけて、このヤブロコフ『Chernobyl』を訳せ。

            • ジャーナリスト木下さんのブログから------

『女友達の出産で、みんなに「おかしな事」がおきている』 宮城、医療関連業務の女性が抱く不安(本年8月24日)
ttp://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/8bd93c9b4ef0a4061b0146146bbfa2a3
宮城県の二十代後半の女性で、看護系統の学校を卒業され、医療関連で仕事をしている人からの話。この春から自分の友人など身のまわりの出産をした人達が、レベルの差があるとはいえ、多かれ少なかれ、全員に出産になんらかの「おかしな事」が起きている…。医療関係者のご自身の考えでは、頻度としては、考えられない事…。すべて同世代の女性だと言う事です。…医療関係者として、やはり何かおかしいことがおきていると認識している―「自分の知り合いに、出産がらみで全員に何らかのことがおきているのが気にかかります。私もこの数ヶ月、二ヶ月間に生理が三回くる状態、不安なのです。私も今までにはありませんでした。」
①、3月末出産。 石巻。 三週間早い。②、4月上旬出産。石巻。三週間早い。
③、5月出産。仙台。定期健診異常なし。五月に巨頭症と診断出産。命も危ぶまれたが、今は無事。④、5月出産。千葉。三週間早い。⑤、5月出産。仙台。重度障害があるよう。情報が細かく伝わらない。四週間早い。⑥、6月出産。仙台。三ヶ月早い。六百グラム。三回手術。仙台の大病院;この病院NICUが満杯。⑦、7月出産。東京。三週早⑧、現在入院中。宮城県南部(仙南地域)。7週で切迫早産で入院中。

5.6. 泌尿生殖器系疾患と生殖機能異常(一部爺さん訳活用)

p.97欄外コラム
医者による想起:ある村で我々は乳を出す12人の老婆を見つけた。彼女達は70歳であり、授乳するがごとく、その胸にミルクを湛えていた。専門家は、少量の放射能の摂取の結果について議論し得るが、普通の人はそういったことを想像だにできない(Aleksievich,1997)。妊娠していないのに乳が出る事態(乳汁漏出症・高プロラクチン血症 )は、脳下垂体の機能異常の表われである。

 被爆は、腎臓・膀胱・泌尿器管・睾丸・卵巣を直接傷つける―これらの臓器は直接的な被爆の影響に曝され易いだけでなく、ホルモンの分泌異常(撹乱)を通じて間接的に影響を受ける。組織と機能におけるこれらの不調は、生殖プロセスへのダメージとなる。…体の内部へと摂取された放射性核種の結果として、女性の男性ホルモンレベルが上昇したことは予想外のことであった。また、様々な放射性核種が性的成熟の速度に対して与える不利な効果も予想外のことであった。

5.6.1. Belarus
(1)被爆した両親から生まれた10-14才の少女達の内で、性的成熟の有意な遅れがあった。
(3)チェルノブイリのひどく汚染されたエリアでは、ホルモン機能の異常―コルチゾール(訳注1)・サイロキシン(訳注2)・黄体ホルモン[卵巣で作り出されるステロイド・ホルモン]―に関連した性的そして身体的な発達障害をもった子供の数が増大した。
(4)生殖器の異常な発達と性的成熟の遅れが、ゴメリ州Chechersk区域の5-70Ci/km2の汚染レベルと相関していた。
(5)検査された102万6046人の妊婦において、泌尿生殖器の病気の水準は、より一層汚染されたエリアで有意に高かった。
(6)1991-2001年の間で、汚染エリアにおける不妊女性における婦人科系の病気の発症率は、かなり増加した−妊娠と出産時における合併症の症例数も同様に増加した。
(7)婦人科系の病気(妊娠中/出産後の貧血を含む)の罹病率増大と出産異常は、ゴメリ州Chechersk区域の5-70Ci/km2の汚染レベルと相関していた。
(9)破局後、汚染エリアの大多数の不妊女性は、月経不調を患い、頻繁に見られる婦人科系の問題と初潮開始年齢の遅れは、汚染程度と相関していた。
(10)1Ci-5Ci/km2に汚染された地域(Gomel City)の未出産女性の月経機能異常は、卵巣嚢胞変性と子宮内膜増殖の増加と結びついていた。卵巣の大きさは血清中テストステロン濃度と相関していた。
(11)1981-1995年において、ゴメリ・MogilevそしてVitebskの町々では、子宮内膜症の発症率が殆ど2.5倍に増加した−それらは、破局後5年以内に、大抵の場合、この病気になっていた。より汚染されたエリアでは、より少なく汚染されたエリアよりも、この子宮内膜症の病気の人の年齢は、4-5歳若かった。
(12)汚染エリアでの不妊は、1986年と比べて、1991年には5.5倍へと増加した。精子の異常は6.6倍、多嚢胞性卵巣症候群の発症率は2倍、内分泌系の異常は3倍へと増加した。
(13)25-30才の男性におけるインポ(性的不能)は、汚染の程度と相関していた。

5.6.2 Ukraine
(3)汚染エリアに住む母親の中絶胎児の骨組織では、α線核種のレベルが有意に高かった。
(4)汚染エリアでは、少女達には遅れた思春期が到来した。汚染エリアの1017人の少女とティーンネイジャーの内の11%で、性的成熟が遅れた。
(5)ストロンチウム90とプルトニウムによって汚染されたエリアでは、思春期は男の子で2年、女の子で1年遅れた。(反対に)セシウム137で汚染されたエリアでは、性的発達が速くなったことが観察された。
(7)避難民から生まれた少女1017人(8-18才)を破局後検査したところ、その内の11%に第二次性徴の遅れ・子宮発育不全・初潮の遅れが見られ、14%に生理不調があった。
(8)1986年に少女として被爆した女性達は、出産において著しく多くの問題を抱えた(表5.35)−乳汁分泌不全(33.8 [被爆群]vs 12.5%[対照群])・低カルシウム血症(74.2[被爆群]vs 12.5%[対照群])・通常の出産(25.8[被爆群] vs 63.3%[対照群])。
(10)破局後8年にわたって汚染エリアの1万6000人の妊婦を検査したところ、腎臓の罹病率は12%から51%へと上昇し、新生児の呼吸器疾患は2.8倍に増え、早産数が2倍まで増え、羊水過少症の48%増、妊娠30-32週での早すぎる胎盤形成があった。
(14)卵巣嚢腫・子宮線維腫を含む婦人科系の病気の発症率は、破局後5-6年の間、汚染エリアで有意に高かった。
(15) 月経周期の不調だという診断は、汚染エリアでよく見られる。破局前と比較して、汚染エリアにおける月経の異常症例数は3倍になった。破局後から1年間は、月経回数が多くなり、5-6年経つと月経回数は減少するか月経が停止した。被爆した1017人の少女を検査したところ、14%に月経の機能不全があった。
(16)胎盤のジストロフィー性そして退化した変化が、女性の掃除人および汚染エリアに住む女性に見られたが、その程度は胎盤に吸収されたCs-137のレベルと相関していた。これらの変化は、胎盤が不均一に厚みを増すこと・胎盤繊維の傷・嚢腫・カルシウム含有・間質性絨毛における繊維芽細胞の未発達を含んでおり、結果として低体重児につながった。
(17) 破局後8-10年間は、妊娠の自然な阻害、遅い妊娠、早産そして他の妊娠にかかわる病理が、避難民と汚染エリアでより頻繁な仕方で有意に発生した。
(18) 破局後の8-9年間、月経不調の発生数が女性の掃除人で有意に増加した。1986-1987年で平均年齢30.5才の女性達の84%に、被爆後2-5年以内に以下のような月経症候群が見られた―(41.2%が子宮筋腫、19%が乳腺繊維線腫、16%が高プロラクチン血症を伴う過少月経)。
(19)破局時に閉経期前後だった女性の掃除人は、早すぎる閉経(46.1歳プラスマイナス0.9年)を経験し、約75%は更年期症状と性欲減退があった。
(21) キエフ州のひどく汚染されたエリアで、流産が頻繁に起きた。
(22)ひどく汚染されたエリアの女性達では、流産・妊娠合併症・再生不良性貧血そして早産が見られた。
(23)汚染エリアにいる前立腺腺種を患う人の96%で、膀胱の尿路上皮において前癌状態の変化があった。
(24)…467人の男性の掃除人の40%で、精巣(睾丸)のアンドロゲン[男性ホルモン]の減少とエストロゲン[女性ホルモン]の増加、および卵胞刺激ホルモンの増加、があった。
(25)破局後の7-8年に、掃除人の約30%で性的機能および精子の異常があった。
(26)破局後、ベータ線ガンマ線によって引き起こされた慢性的な皮膚炎を患う12人の男性の内訳はこうだ−2人は勃起不全であり、1人は射精不能、1人は無精子症、1人は精子減少、4人には正常量の精子があった。3人のサンプルから異常な形の精虫が検出され、別の3人では、精子の運動性能が減少していた。
(27)検査された掃除人42%で、精子数が53%減少し、運動できる精子の割合は低かった(35-40 vs 70-75 %[対照群])。そして死んでいた精子の数は70%に達した(対照群は25%)。

5.6.3 Russia
(9)同年代の男性と比べると、破局後何年にもわたって、検査された94人の掃除人の15%に、死んだ精子・運動能力の低い精子有意に多くみられ、そして精液中の酸性ホスファターゼ(訳注3)レベルが増大していた。
(10)破局後、掃除人の精力(生殖力)は著しく低かった―精子の検査ではその42%が量的規範を満たさず、また、52.6%が質的規範を満たさなかった。
(11)Krasnodar州の掃除人の睾丸組織に病理生態学的な変質が発生し、精子生成に影響を与える自己免疫性の精巣炎が破局後に発生した。破局後5年にわたってリンパ球の浸潤が輸精尿細管で起こり、10-15年後には間質性組織にそういった浸潤が起きた。
(16)116人の掃除人の3分の1は、性交が不調であった。
(17)検査された掃除人の21%に、運動能力が減退し、その形態が変化した精子が見られた。幾人かの掃除人の精子には、6-8%の未成熟な細胞が含まれていた―標準は1-2%である。
(18)掃除人に異常な精虫が存在する程度は、染色体異常の程度と相関していた。
(19)輸精尿細管の50%に多発性硬化症が、そして(テストステロンを放出することが可能な)ライディッヒ細胞の病巣が破局後に見られた。

5.6.4. 他の国々
(1)アルメニア
掃除人の子供80人では、腎盂腎炎の発生数が増加した。
(3)チェコ共和国
チェルノブイリ・フォールアウトに最も罹災したチェコ共和国ボヘミアとモラヴィアにおいて、月ごとに生まれる男子数は600ヶ月の観察中1度だけ変化した。(1950-1999) 1986年11月、長期間の人口統計学的傾向を基に期待されるより、457人少ない男子が生まれた。この変化は、破局の時に子宮内7−9週間の赤ん坊に生じた。
(4)イスラエル
旧ソ連から移住してきた掃除人において、精子頭部の量的な形態学的なパラメーターが、被爆しなかった同年齢の男性と比べて、有意に異なっていた。
(5)これ以外の諸国
誕生時の男女性比率への、長期間にわたる慢性的な破局の影響が、デンマークフィンランド・ドイツ・ハンガリーノルウェーポーランド・スイスで、1982年と1992の間に生じた。男子の比率は増し、1987年に性差比は1.0047(95%CI:1.0013-1.0081,P<0.05)であった。ドイツにおける1986年と1991年の男子の比率と、地域レベルの放射能被曝との正の相関は、mSv/yearあたり1.0145という性差比に反映されている。

結論5.6.5:明らかに、チェルノブイリの放射性降下物で汚染されたエリアでは、男女子供の泌尿生殖器系疾患が増大した仕方で広範に見られた。生殖機能の減退は、心理学的要素(ストレスに満ちた状況)に主によるものだという幾つかの主張があるけれども、精虫の異常・生殖の失敗・子供の出産異常をストレスのせいにするのは困難である。掃除人および汚染エリアに住んでいる何百万もの人々にとって、泌尿生殖器系の罹病率および生殖機能に対するチェルノブイリ由来の被爆の悪影響が、今後、幾世代にもわたって継続するだろう。

5.3節 内分泌系の疾患:序文(5.6節を理解する教養として必要なので訳しておく)
チェルノブイリの放射性降下物は、被爆した個人の内分泌系に対して深刻な悪影響を与えた。摂取された放射性ヨウ素は、大人ではその40%が甲状腺に溜まり、子供では70%であった。脳下垂体は、通常と比べて5-12倍多く、積極的に放射性ヨウ素を吸収した。内分泌器官の内、これら二つの主要な部分は、破局後数週間という“ヨウ素期”の間にひどく被爆した。思春期が始まったり、骨の成長が停止するといった生理学的作用は、複数の作用を制御する内分泌器官―膵臓・parathyroid・甲状腺・adrenal gland・卵巣・睾丸―に依存している。そしてこのような生理学的作用は、協調して正常な発達を維持している。それゆえ、チェルノブイリによる放射能汚染は、内分泌系の全ての機能に悪影響を与えた。適切でタイミングよく働く甲状腺の機能は、知的・身体的発達のために必須である。胎児あるいは新生児の甲状腺へのダメージは、心的能力の退化した人生へと運命づけるかもしれない。妊婦におけるコルチゾール・アドレナリン・テストステロン(男性ホルモン)のsynthesisは、内部被爆の水準と相関している。汚染エリアの子供は、血中のコルチゾールレベルが有意に低かった。橋本甲状腺腫をもった子供とティーネイジャーの免疫水準を測定すると、汚染のレべルと相関していた。…

(訳注1)炭水化物とタンパク質代謝において活動的な副腎皮質ホルモン
(訳注2)独房で酸化の率をコントロールすることによって代謝を管理するために甲状腺によって生産されるホルモン
(訳注3)前前立腺癌状態でることを示唆している。
 




☆ご参考

福島原発事故がもたらす放射能による環境汚染と健康被害について

https://sites.google.com/site/ennpatujikonohousyanouhigai/