「ガレキ受け入れ」は被災者支援にならない! 「ガレキ受け入れ」の実態は震災復興利権の奪い合い (週刊SPA!) 

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「ガレキ受け入れ」は被災者支援にならない! 「ガレキ受け入れ」の実態は震災復興利権の奪い合い (週刊SPA!) 
http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/563.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 4 月 05 日 00:23:09: igsppGRN/E9PQ


「ガレキ受け入れ」は被災者支援にならない! 「ガレキ受け入れ」の実態は震災復興利権の奪い合い 
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-5430.html
週刊SPA! 12/04/03号


被災地に必要なのは「ガレキ処理」より「雇用と住宅」  「ガレキ受け入れ」の実態は震災復興利権の奪い合い  


新聞やテレビの報道では「ガレキ処理をしなければ震災復興は始まらない」という印象を受けるが、本当にそうなのだろうか? マスコミが語らない「ガレキ処理」の実態をリポート!

津波被災した仙台市沿岸部に設置された仮設焼却施設。連続焼却方式で1日あたり約300トンの廃棄物処理能力がある。

女川原発に隣接する漁港の防波堤は、巨大津波で地盤が沈下して一部が水没。コンクリート部分には大きな亀裂が入っていた。原発津波から守るためには防波堤が必要だが、その整備は一向に進まない

津波で壊滅状態となった女川町の中心部。町役場以外のほとんどの建物が流出、自宅を失った町民は仮設住宅に入居している
被災地に必要なのは

■「ガレキ処理」より「雇用と住宅」

東日本大震災の巨大津波で壊滅的な打撃を受けた、宮城県女川町。かつて多くの人でにぎわった商店街や漁港、水産加工場、役場は津波で破壊され、今ではその面影を見ることはできない。

‘11 年 10 月、東京都の石原慎太郎知事が女川町のガレキ受け入れを 表 明した。そのガレキに放射性物質が付着していたことから、受け入れの賛否をめぐって社会問題化。 人口1万にも満たない漁業と原発の町「女川」が、連日のように報道された。「被災地はガレキの山に埋もれていると思ったでしょう。震災直後、町の中心部はガレキだらけでしたが、今はほとんど片づいています」町全体を見渡せる高台に建てられた病 院の駐車場で、タクシー運転手は本誌記者にこう語った。女川町ではガレキのほとんどが撤去され、仮置き場に搬入済み。生活圏内にガレキの山は見られない。今後は仮置き場から『処理選別ヤード』に移され、そこでコン ク リート片や木くずなどに分別され、全国に運ばれていく。

「全国の人たちの支援はありがたいが、ピントがずれている。ガ レ キは片づいたし、今は住民の雇用の場を創出してほしい」「ガレキ処理よりも道路の補修や高台移転を支援して」「住民の足だった鉄道を早く復旧させて」などと、住民たちはガレキ処理に偏った政府 の財政支援への不満を口にする。
女 川町の復興を阻害しているいちばんの元凶とみられるのが「人口流出」だ。宮城県が’12 年 3 月 7 日 に 公 表 し た 県 推 計 人 口 年 報 で は、津波で甚大な被害が出た沿岸部の減少率が際立つ。女川町は、1万人以上いた人口が1年で 約 17%減少。約8300人まで落ち込み、減少率は宮城県内で「ワースト1」。若者や子供を持つ世帯の流出に歯止めがかからない。「このままでは、町が消滅してしまう」と危惧する住民が増えている。

住民に人口激減の理由を聞くと、水産工場や宿泊施設等が津波で流されたことなどによって「雇用の場がなくなった」との意見が一番多く、「防波堤の整備が進まず、怖くて戻れない」「町内に原発があるから」との回答が続く。女川の復興が進まない理由は、もう一つある。復興に使われた国民の税金が被災地に落ちないということだ。ガレキ処理の作業員やゼネコン関係者、自治体関係者らは、女川町内に宿泊しない。町中心部にあった旅館などの宿泊施設が、ほとんど津波で流されてしまったためだ。同町の復興支援に当たる作業員らは、隣接する石巻市や、松島市、仙台市内から「通勤」している。
「町内には目ぼしい飲食店がないため、仕事が終わると石巻や仙台に直帰してしまう。女川の地元経済は潤わない。私の店は津波で流されなかったが、震災前に比べてお客さんが減った」と女 川町の 商 店経営者は嘆く。

■「ガレキ処理」よりも必要な復興支援はたくさんある

こうした沿岸部の被災地の窮状を尻目に、復興景気に沸いているのが仙台市だ。“復興支援の拠点”として、全国各地から来たゼネコン関係者やボランティアらが集結。「週末や祝祭日の前日は店に入りきれない」(飲食店経営者)「震災前よりも乗車率が増えた」(タクシー運転手)と、うれしい悲鳴を上げている。

「復興特需」にあやかろうと、仙台市の繁華街にはキャバクラやスナックの出店ラッシュが続き、価 格競争が起きているという。バスと電車を乗り継ぎ仙台 に 買い出しに来た女川町の男性は「作業員たちの飲みっぷりはハンパじゃない。せっかく政府の予算がついても、ほとんどが仙台の歓楽街やガレキ