原発利権の闇・・・・・洗脳(5)

このタイトルで何本記事を書いたか、はっきりしないので、(5)です。
お金の規模から考えると、原子力産業(日本)は、約2.5兆円です。
しかし、道路公団(今、会社ですが)は、約5兆円です。

高速道路利権も金の規模も巨大ですし、税金をチョロマカスという意味であくどい事は、間違いありません。天下り天国で、内輪で金を回して儲け放題です。小泉政権時代に改革しようとしましたが、中途半端で終わってしまいました。

しかし、高速道路利権が日本を滅ぼすほどの「害」があるか??と言えば、それほどの害はありませんし、政府やマスコミを、完全にコントロールするほどの力は、ありません。
公共事業利権と同じで、「旧来型」の利権です。

売り上げ規模で、高速道路利権の半分しかない、原発利権が、今のように強力な力を持つのは何故なのか??これが、今日の問題です。

私の推測は、「外来種」だからだと思います。

つまり、原子力発電事業を遡って行けば、どこに辿り着くか???です。
言わずと知れた、核兵器産業ですネ???
これが、原発の起源です。

ご承知の通り、「核爆弾」の技術を応用して、原子力航空母艦原子力潜水艦が建造されました。
しかし、兵器は「金食い虫」です。
そこで、副業として、原子力発電を始めたのだと推測します。

核アレルギーの強い日本に、原子力発電所を建設するのは、かなり抵抗があったと思います。
そこで、考え出されたのが「原子力の平和利用」の美名です。
もう一つが、エネルギー自給です。

しかし、ウラン燃料をアメリカから輸入する事は、スッポリ隠されたと思います。
石油に頼らなくても良い。この点だけを強調して、アピールしたと思います。
そして、反対運動を粉砕しつつ強引に原発を導入して行ったのだと思います。
この時、原発に追い風が吹きました。「オイル・ショック」です。
これで、今の流れが決まったと思います。

つまり、ここから分かる事は、原発ビジネスの背後には、アメリカの軍需産業が有ると言う事です。
だから、原発利権については、政府も口出ししにくいし積極的に導入してきたわけですから
中々、止めますとも言いにくい訳です。

そして、日本の電力業界の発送電一体の地域独占、電力供給システムが強力な利権構造を作り上げるのに、非常に役に立ったと思います。

今では、完全に電力業界が「利権」の頂上に君臨して、官僚機構とマスコミをコントロールする構造が完成して機能しています。
しかも、バックにいるのはアメリカの原子力産業利権(=軍需産業)です。
アメリカの軍需産業がアメリカの社会に持つ影響力は、巨大です。

外来種の利権だから、情報操作やマスコミをコントロールする事に巧みなのですネ??
段々、分かって来ましたネ??

日本国民は、完全に「洗脳」されてしまいました。
原発教」です。
経典は、「原発安全神話」と「原発絶対必要論」です。
経典を、布教するために巨額の資金が投入され、御用学者・御用評論家・御用タレントなどがセッセと御用を、あい勤めたわけです。
その結果、「原発教」は日本の隅々まで行き渡りました。
これを、「洗脳」と言わなければ、何と言うべきでしょうか??

「洗脳」の背後には、「巧みなコントローラー」が存在していた、という訳です。
日本の社会の上層部にいる人間もそれに協力する事で、大きな利益が得られるので積極的に協力してきたという訳です。

こうして、オール与党の原発利権が形成されました。
これだけの事故が起こっても、尚、「原発教」の洗脳から目が覚めない人が、まだ沢山いるのです。

マスコミを、どうやって原発利権から、「切り離す」か???
ここに、ポイントがあるように思います。
天下のNHKさえ、原発利権の手先です。
今のままでは、脱原発も難しいものがあるのでは???
と思います。

<追記>
★ウオールストリートジャーナルの特集記事のURLを、紹介します。
結構、参考になる記事があります。
トピックス:福島原発事故
http://jp.wsj.com/Japan/node_216000