再生可能エネルギーの発電比率を高めなければならない理由

理由は、簡単です。
石油、ガス、石炭、ウラン。どれも輸入していますネ??
輸入するためには、お金が必要です。これも、当たり前の話です。

しかし、お金が無くなったらどうしますか??
エネルギーの元となる燃料は、輸入できなくなります。
これも、当然ですネ??

今、まだ日本は豊かです。
しかし、これは昔の名残です。
バブル崩壊以降、確実に貧しくなりつつあります。
これを立て直そうとして、20年以上色々な政策を実施して来ましたが効果は、全くありませんでした。

つまり、いつかは十分なエネルギーを輸入できない日が、やってくるかもしれません。
この時、自然エネルギー(=再生可能エネルギー)の比率を高めておけば、どうでしょう??

全部は、無理でしょうが、ある程度はエネルギーの自給が出来るはずです。
ですから、自然エネルギーの発電比率を高めておく事は、とても大切なのです。
そして、日本は再生可能エネルギーの可能性の多い国です。

お金が無くなったら、ウランも石油もガスも石炭も輸入できませんよ!!

しかも、今、血眼になって継続しようとしている原子力発電は実は、発電するほど赤字が増えているのです。赤字の垂れ流しなのです。
つまり、電気代より発電コストの方が高いと言う事です。
どうして、それが出来るかと言うと、コストの大きな部分を、先送りしているからです。
本当なら、今より遥かに高い電気代であるはずなのです。
<参考>
電気新聞(2011/08/23)
政府が原子力コスト試算案 1キロワット時16〜20円
http://www.shimbun.denki.or.jp/news/main/20110823_02.html

高い電気代、原発のための無駄な研究開発費への投資、そのための施設の建設費と維持管理費。
全部、税金負担ですよ。本来なら、これも「コスト」です。
どれだけ、無駄なお金を使っているのか誰も計算したことが無いのではないか??と思います。


一番、原発発電の悪い点は、利益先取り負担は後世にツケ送り、と言うシステムにあります。
つまり税金の補助や税制上の優遇、高い電気代を支払い尚、負担をしていない部分があるのです。

それは、業界用語で「バック・エンド」と呼ばれています。
後始末の費用です。
耐用期限の過ぎた原発は、廃戸にしなければなりません。
これに、巨額の費用がかかります。
更に、使用済み核燃料の永久保管が、あります。
10万年〜20万年の期間、安全に保管しなければならないのです。
この費用は、「計算不能」でしょう。
これを保管するの場所を最終処分場といいますが、まだ、候補地すら決まっていません。
どうするのでしょうネ??

さて、このバックエンド費用ですが、これまで大甘の見積もりで18.8兆円と試算されていました。
先ごろ、政府が試算のやり直しをしています。
それによると、74兆円と見積もりが、ドーンとアップしています。
電気新聞に出ていました。

このような費用は、今の高い電気代に含まれていません。
と言う事は、後の世代が負担しなければならないのです。

このように考えると、原発発電を続ける意味は、全く無いのです。
赤字を垂れ流し、将来の負担(超ウルトラ巨額です)を増やしているだけなのです。


以上を、考えると、サッサと原発など止めて、無駄金を浪費するのを止めて、その分を再生可能エネルギーの開発と設備建設に使うほうが、余程、賢明である事を、ご理解頂けると思います。

結論は、「サッサと原発を止めろ!!」です。