ウラン鉱山の健康被害と環境汚染 2011年5月25日(水) 17:46

今日は、ウラン鉱山について。

例1)
(一部、引用。「それでも、ブッダは微笑むのか?」から)
http://www.morizumi-pj.com/jadogoda/jadogoda.html
 インド東部ビハール州・ジャドゴダはカルカッタから列車で西に5時間、周囲を小高い山に囲まれた、山岳地帯にある。
 ここに30年前からインドでただ一つ操業を続けているインド国営ウラニウム会社(UCIL=Uranium Corporation of India Limited)のウラン鉱山がある。

ここでは、ウラン鉱山での労働状況やウラン鉱山からの廃液やウラン濃縮工場から送られてきた、放射性廃棄物が廃棄物投棄用ダムに捨てられ、周辺環境を汚染している状況が記載されている。 しかも周辺住民には、何の知識も警告も与えられていない為、生活用水や家畜の飲用水として利用している。
 ウラン鉱山周辺にはガン、白血病、先天性異常や不妊、流産、が多発している。鉱山労働者になった村人は安全教育も行われず、自らも肺ガンや皮膚ガンなどで倒れていった。

例2)
『大地を覆う放射能の恐怖 』 「 ウラン鉱山で劣悪労働」 「鉱滓流出川を汚染」 「閉山後は廃棄物放置」からの引用
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/uran_mine/in..
米・ニューメキシコ州 ナバホ先住民居留地  健康被害拡大の一途
ここでも、劣悪な環境化、鉱山労働が為され健康被害は、今も続いている。そして採掘場跡は、放置されたままである。
居留地に残ったウラン鉱山跡は千以上もある。百十を数える地域 のうち、三分の一以
上が放射能の影響を受けているという。それで も、かつての鉱山会社、連邦政府は放置された大量の放射性廃棄物 を除去しようとしない。

例3)
世界最大級オーストラリアウラン鉱山がシャットダウン 放射能高汚染水の漏出に打つ手なし
( 農業情報研究所>環境>原子力>ニュース:2011年4月20日 )
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/nuclear/news/11042001.htm
 世界のウランの10%を供給する世界最大級のウラン生産企業であるエナジー・リソーシズ・オブ・オーストラリア(Energy Resources of Australia)社のウラン生産拠点、ノーザンテリトリー北部準州)のレンジャー鉱山が”シャットダウン”に追い込まれている。地域を襲った記録的大雨で鉱滓堆積ダムの放射能汚染水が、これを取り巻くアボリジニー居住地や世界遺産に登録されているカカドゥ国立公園の湿地に溢れ出す恐れが出てきたからだ。
 州都・ダーウィンから230キロ南東の鉱山には、100億リットルの高濃度汚染水が閉じ込められている。会社は、カカドゥ地域にあと100ミリの雨が降れば、ほとんど溢れんばかりになっている水をピット3として知られる操業中の露天掘り鉱山に汲み出すことを余儀なくされる。そして、雨期はまだ3週間続く。
(途中省略)
 汚染水は、(事故)原発だけでなく、燃料採掘鉱山も垂れ流していた。おそらく、オーストラリアだけの話ではないだろう。原子力エネルギー利用は本当に環境に優しいのか。疑う理由がまた増えた。 (以上、全文引用)

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要するに、ウラン鉱石の採掘の段階から、鉱山労働者は重症の健康
被害に冒されやがては死に至るケースもある。そして、周辺環境は残留放射性物質に汚染され今尚、それが続いている。

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トータルで原子力利用を考えると、これだけで全く「クリーン」で無い事が分かる。
日本での事故被害、使用済み核燃料問題、廃炉にする時の時間と放射能汚染物質、巨額の費用以外にも深刻な、「健康被害」と「環境汚染」がある。

原発の電気は、こうした人々の犠牲の上に成り立っているのである。
これを、知ってもまだ「原子力発電」を、続けるべきだとお考えですか???
各国の政府に都合が悪いから、マスメデイアが報道せずこれまで知られる事が少なかっただけで、問題は30年以上前から存在し続けているのですヨ!!!

<追記>参考記事
苦難の先住民 (京都大学原子炉実験所  小出 裕章)
インド・ジャドゥゴダ・ウラン鉱山
http://www.jca.apc.org/~misatoya/jadugoda/koide.html

ウラン採掘と人形峠旧ウラン鉱山
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Ningyo-toge/Ugoki.html

オーストラリアのジャビルカ・ウラン鉱山開発問題と私達の電力
http://www.kankuma.jp/mondai/energy/energy10.htm