想定は、されていた。しかし、無視した。その訳は???(2011年04月14日 16時44分 )

 

(趣味人倶楽部の日記から)

想定は、されていた。しかし、無視した。その訳は???(2011年04月14日 16時44分 )

 

☆今回の事故は、『人災』です。これが、私の結論です。


「大震災「想定できたはず」=東大教授、政府予測を批判―英科学誌に寄稿」というニュースについて

福島原発1~4号機の海側からの写真を見て、私は「唖然!!呆然!!」と、なりました。

素人の私が見ても、原発が、海に対して「むき出し」なのが、一目で分かりました。つまり、『海』に対して建設計画の段階で、何の警戒もしていなかった事が見て取れます。

その後、地震・津波など災害の研究も進み、当然、海からの危険は予測されていたはずです。インターネットで検索しても、最初に出てくるような情報です(明 治の三陸津波、チリ地震の津波)。それを、プロが知りませんでした。「想定外」でした。そんな、「言い訳」が、常識的に通るハズもありません。

更に、スマトラ大津波の記憶も、新しいところです。

それが、どうして無視されたのか???
これは、何としても解明して欲しいと思います!!!

想像は、できます。
以下、私の推測です。

「タカをくくっていた」 これが、一番の理由だと思います。
油断していた、と言うことですネ??

費用がかかるので、先延ばしにしていた。これが、二つ目です。
もう、使用期限がきている原発だったので、防災の費用を惜しんだ、と言う事です。

経営陣に技術を理解できる人間がいなかった。2003年の事故隠蔽問題の時に、技術系の幹部を、パージしてしまったとの週刊誌報道が、あります。これも、かなり重要なポイントだと思います。

政府・東電とも大組織ですから、「責任を取らない」「決断しない」「問題を先延ばしにしてしまう」
こう言う組織の体質も働いたと思います。

上記が、合わさって
「安全軽視ないし無視」「およそ災害想定とは言えない災害想定」「無いも同然の事故・災害対応訓練」「同じく無いも同然の事故・災害対応用の装備・備品」
といった事を、生じせしめたと考えます。

例えば、福島原発の電源は、「400V」です(米GE製のため)。
ところが、福島原発に用意されていた電源車は「200V」だそうです。
使えませんネ???
一事が万事、こんな調子です。
それで、対応が常に後手後手になってしまい、被害を拡大してしまった、と言う事です。

東電の幹部のテレビでの、会見での「言い訳」など「ウソッパチ」です。
聞いていて、『呆れて』しまいました。

マスメデイアの報道は、巨額のコマーシャル料金に配慮してか、東電・政府の責任に関しては、「及び腰」と言うべきか「ヘッピリ腰」と言うべきか「判定微妙」なくらいに、マア、「報道していない」も同然です。

上記のような理由により、今回の福島原発事故は発生した、と私は考えています。

廃炉にするのか、又は必要な防災処置を取っていれば、事故は、防げたとも考えています。

今回の事故は、『人災』です。これが、私の結論です。

2011年04月14日 16時44分