福島原発レベル6の危険の持つ意味! 2011年03月26日 11時01分

 
(趣味人倶楽部の日記から)
福島原発レベル6の危険の持つ意味! 2011年03月26日 11時01分


前号の続きです。
 具体的に言うと、まず野菜が出荷停止となり、一部の野菜は現地での食用にも使用しないように、と言う指示が政府から出されました。出荷停止は福島県のみならず、栃木・群馬・茨城県の一部の野菜にも出されております。生乳も出荷停止になっています。
 更に、福島県北西40kmの地点の土壌から基準値の1600倍のセシウム系放射性物質が検出されました。
 現在、各種サンプル調査はごく一部でなされており、広範囲で多数の調査がされているのでは、ありません。と言う事は、チョロチョロッと検査しただけでゾロゾロと、これだけのデータが出てきているわけです。
 放射性物質の拡散はとても20km30kmどころでは、無い事になります。距離200kmの東京でも水道水から乳児の摂取基準を超える放射性物質が検出されて乳児の水道水使用を控えるようにとの勧告がでて、ペットボトルの買占め騒動があったばかりです。
  野菜や生乳の金銭的被害ばかりマスコミで取り上げられていますが、同じ場所に人間も生活しているのです。つまり、野菜に放射性物質が付着していたと言う事 は人間にも付着していたと言う事を意味します。牛の生乳から放射性物質が検出されたと言う事は、牛の体内に放射性物質が摂取された可能性が高いと言う事に なります。人間も同様と言う事になります。
 そこで、レベル6の国際的な避難基準ではないかと思われる半径80kmを福島県で考えると、あくまで新聞に載っていた地図を使っての、大雑把の目測ですが、福島県の東から3分の2が80km圏内に入ります。
  これだけ、広範囲な放射性物質の飛散状況を考えると、外国政府が自国民に出した、80km圏内からの避難指示の方が、正しかったのだと分かります。現在、 政府の出している避難関係の指示は範囲が狭すぎ、30kmの外側にいる人は自由に活動し、結果として放射性物質に晒され続けているのです。何の警告・注意 も無しにです。
 これだけでも危険な状態であるのに、原発では毎日、黒煙だの白煙だの煙が空気中に放出され続けています。つまり、今も、放射性物質は空気中に放出され続けているのです。
 原発は『予断を許さない状況が続居ている』政府は毎日、このコメントを繰り返しています。
 であるならば、最悪の事態に備え、できるだけ遠くに住民を避難させるのは、防災のイロハの「イ」です。「人命最優先」です。
 「出荷できないから補償してくれ」、お気持ちは良く分かります。私は北海道の酪農家の生まれですから。
 今は、「命がどうなのか?」「将来に、体内に放射性物質が蓄積することによる健康被害は大丈夫なのか?」そのような、「命」のレベルの話なのです。
  国が、避難命令を出さないのなら、福島県知事が国に「避難命令をスグ、だせ!」と、強硬に声を最大限デカクシテ要求しなければなりません。ロクに対応しよ うとしない国に任せず、県知事・地元選出の国会議員そして何より一番被害を受けている県民が、自ら主体となって、断固行動すべきです。避難にいくらお金が 掛かろうと、今は問題ではありません。住民の命・健康を守ることを最優先に考えるべきです。移転に掛かる費用・移転先で生活する費用、再就職のための費用 などなど一切合財、国または東京電力に負担させればよろしい。産業関係の被害・生活保証も当然です。
 そう言った、「お金」の事はとりあえず後回しにして、とりあえず今は危険地帯から、できるだけ遠くに避難する事を最優先に考えるべきです。どうして、この事を、大マスコミが言わないのか?私には不思議でなりません。
  しかし、誰もやってくれないなら、『自分たち自らが、断固行動する』そのような強い決意を福島県民の全員が持つ事が「何より大切なのではないか。」と、私 は考えます。政府は、全く頼りになりませんヨ。「政府のシリを蹴飛ばしてでもやらせるんだ」と、この位の覚悟で臨まなければ、この問題は解決できないと思 います。