「原発ではなく憲法9条を輸出したい」その真意とは?<dot. 2014年1月>

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原発ではなく憲法9条を輸出したい」その真意とは?
(更新 2014/1/18 07:00)
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▼全文転載

 

 元文化放送アナウンサーで作家の落合恵子さんと、「男はつらいよ」シリーズで有名な映画監督の山田洋次さんと対談した。二人が考える「老い」とは?

*  *  *
落合:折にふれて、時の権力は憲法を変えようとしますが、いつも心強いのは、監督から反対のメッセージをいただくことです。原発についても反対の立場を表明していらっしゃいますが、こういうお気持ちや思想ができあがったのは、やはり戦争の体験が大きいでしょう。

山田:そうでしょうね。

落合:私は、いまの時代が戦前へ逆行しているような不安がして仕方がない。特定秘密保護法強行採決されたいま、集団的自衛権の行使が容認され、さらに憲法が改悪されてしまうのかもしれない。とても怖いです。

山田:中学生のとき、山口県で新憲法を読んだけど、本当に信じられない思いだった。パッと青空が広がったような。これからこの国は軍隊を持たないんだ、新しい国になるんだなあって。

落合:原発を輸出するのではなく、9条こそ「輸出」したい、と。体験がすべてとは言いませんが、体験から何を自分に引き寄せたかが、大事だと思います。でも、なぜこんなことになってしまったのでしょう。

山田:戦争を知らない世代がダメなのではなく、歴史を学ぼうとしない人たちがよくないんです。若者であろうと、年寄りであろうと。

週刊朝日 2014年1月24日号

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