「橋下劇場」が終焉を迎え、維新の会は空中分解<日刊ゲンダイ 2014年4月2日>

★なぜ??マスコミが2012年当時、橋下徹大阪市長をもてはやすのか理解できませんでした。一事は、現在の安部総理を党代表に迎えるような空気もありました。それを圧力に利用して安部総理は、自民党総裁選に勝ったような印象もあります。現在の石原代表といい右翼または極右と言っても良いような人たちです。

 

そこから見えてくる「維新」の本質は、極右です。最近、右翼と言うより極右というべき人たちが、政治の中に散見されます。そして、そんな人たちが一定の人気を集める。

 

元々、「橋下徹大阪市長に政治的能力はない」と私は見ていました。政治理念も政策も見えませんでした。政策は、ころころと変わり最後には、政策と言うようなものはなくなりました。最後に残ったのが、大阪都構想です。これも、意味不明な言葉です。単なる言葉であり、政策ではありません。

 

維新に一定の人気があったのは、「社会を変えたい」と言う国民の願いがあったからだと思います。中身はそのうちできるだろうと言う「いい加減」としか言いようのない淡い希望の元、マスコミの煽りもあり、「維新ブーム」が起きました。2012年当時、民主党関係の政治勢力を潰すのには、大きく貢献しました。マスコミにネタを提供すると言う意味で、マスコミにも貢献しました。

 

瓢箪から駒」と言う言葉もあります。中身がなくても、人気のあるうちに中身を備えたなら、政治家に変身する可能性もありました。今となっては、泡沫のマスコミの寵児であったとしか思えません。とはいえ、現在の日本の総理大臣に中身があるとも思えませんが。

 

 

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「橋下劇場」が終焉を迎え、維新の会は空中分解
2014年4月2日
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▼全文転載

 橋下徹大阪市長は、ほとんど誰からも相手にされない「出直し市長選」という茶番を演じた揚げ句、それでも懲りずに「大阪都構想住民投票にかける」と強気の構えを崩していない。しかし、維新の会の中堅国会議員は暗い表情で言う。

「これで橋下さんもオシマイでしょう。そもそも、大阪都というが、“都”という文字が付いているから何だかモノすごい革命的なことが起きるような気にさせ られているだけで、実は中身は何も決まっていないし、これから中身を詰めたとしても、実際には実現不可能なんです。私も前から若干疑問を持っていました が、この本を読んで、ああもうダメだと思いました」

 その本のタイトルは『訣別』。著者は竹山修身堺市長で、この3月20日に角川書店から発売されたばかりだ。

 竹山は、09年の同市長選に橋下の支援を得て、現職のうえ自民、民主、公明、社民の支援を受けて3選を目指した相手を破って当選し、橋下の連戦連勝「不 敗」神話が生まれるきっかけをつくった。その勢いに乗って橋下は翌年4月、大阪都構想を掲げて「大阪維新の会」を結成する。しかし竹山は、大阪市のみなら ず堺市をも廃止・分割して“都”に組み込まれるという構想には反対だった。なぜなら、大阪府大阪市の二重行政の無駄を解消しようとする橋下の意図は理解 できても、自分が率いる堺市と府との間には二重行政の弊害は何もなかったからだ。それで、竹山が松井一郎府知事に都構想の「堺市へのメリットは?」と問い 詰めると、松井は「地下鉄の延伸」と答えて竹山を驚愕(きようがく)させる。そんなことは都構想とは何の関係もない。当然、竹山はその構想にくみせず、中 世以来の市民自治の伝統を誇り、なおかつ政令指定都市の中で3番目の健全財政を維持する堺市84万人のアイデンティティーを重んじることを決意する。橋下 は「竹山はトチ狂った」と怒り、13年9月の市長選では対抗馬を立ててきたが、竹山は「堺はひとつ」のスローガンを掲げて圧勝し、再選を果たした。橋下神 話は堺市で始まり、堺市で終わったのである。

 維新の共同代表である石原慎太郎も橋下の暴走にはウンザリしていて、東京都知事選を共に戦った田母神俊雄・元空幕長が右翼新党を立ち上げたら、そちらに合流したい気持ちを抑えきれずにいるという。維新はもはや空中分解寸前といえる。

▽〈たかの・はじめ〉 1944年生まれ。「インサイダー」「THE JOURNAL」などを主宰。「沖縄に海兵隊はいらない!」ほか著書多数。


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