寒〜い民主党大会 さらに凍りつかせた来賓たち(2013年2月)日刊ゲンダイ

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寒〜い民主党大会 さらに凍りつかせた来賓たち
2013年2月25日
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<“逃亡”議員を招待するズッコケ>

 24日開かれた民主党大会。国会議員地方議員、昨年末総選挙の落選者、招待客のために用意された900席のイスの8割方は埋まり、人数だけは野党第1党の面目を保った形だ。とはいえ、予想された通り、与党だった去年までの熱気はなく、挨拶に立った海江田代表と細野幹事長が「一致団結」「もう一度政権奪還」と叫べば叫ぶほど、痛々しさばかりが際立った。

 こんな、ただでさえ寒い大会をさらに凍りつかせたのが、来賓として列席した野党幹部のメンメンだ。日本維新の会松野頼久国会議員団幹事長、みんなの党浅尾慶一郎政調会長、生活の党の鈴木克昌幹事長、みどりの風谷岡郁子代表。この4人は民主党から“逃亡”した造反議員なのである。それが来賓とはズッコケてしまう。

 案の定、松野の名前が呼ばれ、壇上に立つと、会場はザワつき、拍手はまばら。ヤジまで飛んだ。

「松野さんは『安倍政権は危うい。もし行き詰まったら野党として一緒にやっていこう』みたいなことを言っていましたが、維新は橋下共同代表が安倍首相をベタ褒めしているし、補正予算にも賛成。事実上、与党みたいなものなのに、何を歯が浮くようなこと言っているのか」(民主党議員)

 連合の古賀会長にまで「(松野らと)一緒に挨拶するのは奇妙だ」と言われる始末だった。

 さらに失笑なのは、国民新党浜田和幸代表代行をも来賓として招待したこと。国民新党は先週、自民党への復党を要請したばかりだ。代表の自見だけでなく、浜田も記者会見し「自民党入り」を熱望していた。

「今回の来賓の人選、執行部はセンスがなさすぎる。もちろん今後の野党共闘は大事ですし、誰を来賓として送り込むかは、それぞれの党の事情があるので、こちらで決められるわけではない。しかし、今回は再起をかけた重要な大会なのですから、こんなことになるなら、前例踏襲ではなく、他党を呼ばないという判断もできたはずです」(民主党都道府県連関係者)

 トコトン落ちぶれるとは、こういうことか。

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