50代サラリーマンは要注意「脳内出血」は入浴中が危ない(2013年2月)日刊ゲンダイ

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50代サラリーマンは要注意「脳内出血」は入浴中が危ない
2013年2月19日
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▼全文転載


桜金造 緊急手術
<5月まで油断できない>

 入浴中に脳内出血でバタリ――。桜金造(56)のニュースはサラリーマンにとって他人事じゃない。

 金造が倒れたのは今月12日の朝。自宅の浴室で妻が発見し、救急搬送された。その日の夕刻に右側頭部血腫の除去手術を受けたが、いまも左半身と口がマヒしているという。

「本人は持病もなく、健康のために週に3、4回、合気道やボクシングジムに通い、お酒も控えていました。倒れたと聞いてビックリしました」(所属事務所)

 脳内出血は脳の血管が硬くなり、血圧の上昇によって血管が破れる病気。たいていは金造のように半身マヒに陥り、最悪の場合は死にいたる。

 医学博士の米山公啓氏が言う。
「50歳ごろから要注意で、とくに危険なのが高血圧と動脈硬化、糖尿病の人です。入浴時に、寒い場所からいきなりお湯につかって血圧が急上昇し倒れることが多い。逆に熱いお湯から上がってすぐに寒い場所に移動するのも、血圧が上昇するので危険です。血圧が高く不安定な人はサウナも考えものです。汗をかいたあとに冷水に飛び込みがちですが、自殺行為です」

 寒い日にゴルフなどのスポーツをしたり、無理して外回りをすると血圧が上がる。仕事などによるストレスは動脈硬化を助長し、血管がもろくなる。いずれも危ない兆候だ。

 どうしたらリスクを回避できるのか。
「入浴はいきなり熱いお湯に入らず、上がるときは体が冷えないよう脱衣所に暖房を入れておくこと。スポーツのときは厚手のジャケットを着て体を温めてください。春が近づくとつい油断しがちですが、5月ごろまでは寒い日もあるので十分に気をつけなければなりません」(米山公啓氏)

 寒い季節は無理をしない。これが長生きの秘訣だ。

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