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【新春美女対談】自民・片山氏×民主・安井氏「無知の外交は怖い…★(2)
2013.01.09
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130109/plt1301090711001-n1.htm
▼全文引用

 ──安倍晋三政権になると右傾化し、中国を刺激するのではないかと、一部メディアなどが指摘しています

 自民党片山さつき参院議員(総務政務官)「私はノーマライズ(=正規化、正常化)されるだけだと思います。日本は地政学的に米国と中国に挟まれ、両方と戦争した経験がある。そして、米国とは同盟関係にあり、距離は中国の方が近い。そうすると『安全保障のためには保守になる』というのが『国家の生きる知恵』だったわけです。自民党長期政権の間はそれが分かっていたけど、民主党はその点が分かっていなかったのではないですか」

 民主党の安井美沙子参院議員「確かに、そうかもしれません。事業仕分けに象徴されるように、民主党は、自民党がこれまでやってきたことを何でも懐疑的に見るきらいがありました。外交には非常にセンシティブ(=敏感)な側面があるのに、国内問題と同様に『パンドラの箱を開けてやろう』というアプローチをしてしまった。ただ、今まで見えなかったところを“見える化”し、国民の政治参加を促した点は、評価されてもいいと思います」

 片山氏「だから、『無知の外交』は怖いのです。鳩山由紀夫元首相は『日本列島は、日本人だけのものじゃない』と言いましたが、そうすると『そうですか』と言って入ってくるのが中国です。実際、中国の第5世代は『(沖縄県尖閣諸島の)海も空も自分たちのものだ』という主張をHPに載せてしまう人たちです」

 「ただ、中国が尖閣を侵略してくるなら、日米安保条約は発動されます。かつてサッチャー英首相は領土を守るため、地理的に遠いフォークランドまで派兵した。それが国防です。尖閣が強奪されれば、次に狙われるのは沖縄です。そういう意味では、日本の国境離島はすべて危ない」

 安井氏「しかし、世界第2位の経済大国となった中国をいたずらに刺激しても、経済的な得はありません。私の地元・愛知県にはトヨタ自動車など製造業が集積していますが、尖閣問題で輸出が激減し、大きな影響を受けました。弱腰ではいけないけど、目をつぶるというか、冷静に見るという視点も必要ではないでしょうか」

 片山氏「中国は力しか信じない国です。これに対抗するには、日本は経済的にも外交的にも強くならないといけない。まず、ズタズタになった日米関係を再構築し、フィリピンやベトナムなど、中国と領土・領海問題を抱える国々と協調する。そして、自衛隊を強化して、簡単に攻め入ることができない態勢をつくる。そのうえで、中国とは戦略的互恵関係を築けばいい。実際に中国の成長は鈍化しており、日本必要論も出ています」

 安井氏「私自身は、中国との関係修復が難しいという状況を受けて、今後はなるべく、中国への依存度を低くしていきたいと考えています。日米同盟の重要性は当然ながら、EUとの関係強化も大事だと考え、働きかけをしてきました」

 「実は私、自民党外交のお手並みを拝見するのを、とても楽しみにしているのです。私たちも最大責任野党として、国を前に進めるための建設的な批判をしていきたいですね」 (取材・構成 安積明子)

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