原発の損得を、良~く考えて欲しい!!!(2011年06月02日 07時52分)

原発を、受け入れている自治体は沢山ある。今後受け入れを検討している自治体もあると思う。

しかし、良く考えて欲しい。確かに、小規模の自治体にとって、原発を誘致した後、得られるお金は巨額かもしれない。
しかし、それは一時的な事であり、交付金は、5年で打ち切りとなる。原発の固定資産税も年々減価して行く。
そのような事で、財政が悪化している原発受け入れの自治体は沢山ある事実に気付いて欲しいと思う。

原発で町が発展する事は、無いのである。

更に、一旦事故が起こったらどうなるのか???
今の、福島県の惨状を、目を開いて良~く、見て欲しい。

単に、原発を受け入れた自治体だけでなく、県全体に被害が及んでいる。それどころか、関東一円に被害が及んでいるのである。海洋については、調査が実施されていないのか、又は余りに汚染が酷すぎて調査結果の発表が出来ないのか不明であるが、陸上以上に汚染されている。
日本は、海産物に恵まれた国である。汚染の具合によっては、関東から北海道南部に至る太平洋岸の漁業が打撃を受けるかもしれないのである。これについては、今の時点では、どうなるか不明である。

加えて、将来の残留放射性物質による癌などの健康被害もかなり発生する可能性がある。土壌の汚染が深刻な地域にも人が生活しており、政府広報は、目先の健康に害が無いと言っているだけで、将来とも「安全」とは、一言も触れていない。

汚染された、土地は向こう数十年は使用できない。
更に、原発の放射能に汚染された「ガラ」も引き取る所が無いのであるから、原発所在地で処分(埋める)するしかないのである。

などなど、一旦事故が発生したなら、その被害は県単位を越えて広範囲に広がり、10年単位の長期に及ぶのである。

県や他府県の、全産業を考えて欲しい。これが、かなりの部分、ダメになるのである。

一つ又は、数個の自治体が原発の金目当てに原発を受け入れれば
一旦事故が起こったなら、被害は金銭面、生活面、産業面、健康面において、兆円単位の莫大な金額になる事を、良く考えて貰いたい。

得られる原発からの収入と、原発の事故で失う損失を比較するなら、全く引き合わないのである。

これまで、事故が無かったから「安全です、事故は起こりません」と言うウソが通って来たが、事故が現実に、発生し、原発事故の被害が、どのようなものか、見て理解できると思う。

原発を受け入れている自治体と県、これから受け入れようとしている自治体と県は、本当に良く、考えて欲しいと思う。

将来に、禍根を残す事になる事に、気付いて欲しいと思う。

<追記>
更に付け加えると、国の言っている「核燃料サイクル」なる事業は破綻しています。

と言うことは、現在、原発敷地内に保管している使用済み核燃料は
保管場所も最終処分場も出来ていないのですから、各原発敷地内での保管を続ける他は無いのです。

現在のままだと(そうなる可能性大ですが)、結局、各原発敷地内を
最終処分場にして何百年も使用済み核燃料を保管し続ける事になると思います。

こんな話を、お聞きかどうか分かりませんが、これが実情です。

2011年06月02日 07時52分

 

 

 

2012-02-07 09:56:42 | 原発問題全般
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