備えなければ被害甚大 2011年03月22日 23時29分

 
(趣味人倶楽部の日記から)
備えなければ被害甚大 2011年03月22日 23時29分


今回の震災の被害を見てそう思いました。今日、NHKを見てい たら岩手県なのか宮城県なのか分からなかったのですが、集落がすぐ海のそばに位置する地域があり、ここでは其の地域なりのベストの備えが為されていまし た。守るのは、無理との判断の元、避難することを防災の基本として、防災計画が立てられており、計画は簡単で具体的かつ実戦的なものでした。内容は、高台 へ上る階段を多数設置する。高台へのスロープを整備する。これは、歩行困難な人・自力で歩行できない人をリヤカーに乗せて避難させる為だそうです。その上 で、地震発生後20分以内に全ての住民が高台に避難する訓練をかなり頻繁に実施していたそうです。結果、今回の災害で犠牲者はほとんど無かったそうです。 ほとんどか全くかは、聞きそびれてしまいました。これを聞いて「計画も訓練も、ほぼ完璧である」と私は感心しました。この地域の方々は明治の三陸津波の教 訓を忘れては、いなかったのですね。本当に、感心しました。
 前置きが長くなりましたが、それに引き換え「原子力保安院」と「東京電力」の防災意識の欠如は、一体、何なんだ?と言いたい訳なんです。
  これも、今日テレビでチラット見ましたが、東京電力の災害想定はマグニチュード8、津波の潮位6M弱だったそうです。「原発って、海っぺりに立っているん だろう?」と、厭きれた次第です。マグニチュード8以上の地震は20世紀に入ってからだけでもかなりあります。マグニチュ-ド9以上の地震もこれで5回目 (?)だそうです。潮位の想定に至っては泣きたいような気になってしまいます。明治時代の三陸津波では最高潮位38Mが観測されています。これは、地形に よる例外としても15M~20M強の津波があったものと思われます。これは、インターネットで検索するとスグ出てくる程度の知識であり、東北太平洋側の津 波の常識と言うべきものでしょう。
 であるのに、我が親愛なる「東京電力」は、賢明にも上記の災害想定をしていたらしいのです。それを、監督していたのが「原子力保安院」と言う訳です。
 今回の、原発事故のヒドサを考えると、我が親愛なる「東京電力」と「原子力保安院」に言うべき言葉は一つ。『地獄に落ちろ』
 その様な訳で、「備えなければ、被害甚大」。