チェルノブイリを直視すれば、フクシマの未来が見える!!!(2)



「WHOとIAEAの両者は、それぞれが別々に統計データを収集しこれを発行する、といった無駄な二度手間作業を行わないこと。」(すなわち、WHOはIAEAから独立して独自の調査を行い、その結果の出版することを禁止されていることになる) ・・引用終わり

このような事情によりWHOが、IAEAを無視してチェルノブイリの健康被害を調査したり、数字を発表したり出来ないのです。

しかし、このようなIAEAの妨害にもかかわらず、現地の医療関係者、IAEAのコントロールを受けない学者や研究者の努力により、チェルノブイリ原発事故の放射能による健康被害は徐々に明らかになりつつあります。

以下、事故から10年後に作成されたドキュメンタリーの内容を、紹介します。
YouTubeから引用
原発事故 恐ろしい内部被曝(晩発性障害) 1~4
http://www.youtube.com/watch?v=q2b2OjU_Sao&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=g7A2afYlBLA&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=alc5HZK7d6U&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=XzK4yAmuZ9M&feature=related

<以下、音声から書き取り。>
チェルノブイリ原発事故の放射能は、1500メートル上空まで吹き上げられ、ヨーロッパ全域に拡散した。
30万人以上が故郷から避難を強制された。780万人の人々が今も汚染地帯で暮らす。(WHO調査)

IAEAの調査団は、事故から5年後の調査で放射能による健康への影響なしと結論付けている。調査の取りまとめは、広島大学・重松委員長が主導する。

しかし、実際には汚染のひどい地域を中心に
4~10年後、小児甲状腺ガンが急増する。進行が速く、転移しやすい特徴がある。汚染の高い地域ほど多い。(1991年から急増。)(WHOの調査)

妊婦の貧血、死産、早産の多発が発生する。事故当時子どもだった女性たち。
担当医は、長期間の被曝の影響を疑う。
妊婦の血液の染色体を調査したところ被爆が多いほど異常が多く見られる。
新生児の先天性異常が、事故前の1.8倍に増加する。人工中絶が急増した。

<事例・ウラジミールさん>
事故後から頭痛、関節の痛み、疲労感脱力感あり。徐々に動けなくなる。10年後、記憶力の低下(最近の事を忘れる)。神経系にも異常、正常な動きが出来なくなる。
他の例
幻覚、幻聴。
悪性白血病の急増。

脳腫瘍、42歳死亡男性。ガン、36歳死亡女性。アルコール依存症から自殺男性。
これは、ウラジミールさんの周囲の出来事だそうです。


処理作業に参加した作業員(事故処理員)は、80万人以上。
最近、深刻な影響が現れ始めている。


<ロシアの秘密研究>
ロシア保健省放射線物理学研究所
事故後から8年間事故処理員を追跡調査した。

ガン発病3倍となる。精神病、心臓病が見られる。30代なのに50代の体になっている。2000年には全員、労働不能になると推測している。その時の推定平均死亡年齢44.5歳。

ベラルーシの例>
国土の23%が汚染される。汚染地域に住む人口約220万人(20%)。
ベラルーシは、多い時には国家予算の25%を使い、移住政策を取ってきた。(普通15%との事)
しかし、今後150年かかり、国家財政の悪化に耐え切れず今後、政策転換。インフラ整備(水道・ガスなど)に変更。但し、食料は提供しない。
事例1-----
チェチェルスク地区
畑と森の汚染は、今も同じ。
汚染された食物を食べ続ける。
村の保健婦、村人全員が健康状態の悪化を指摘する。
食物からの内部被曝が原因と疑われる。
小池健一・信州大学医学部
免疫細胞の異常が多い。(NK細胞=ナチュラル・キラー細胞)
つまり、村人の健康状態の悪化は免疫力の低下と考えられる。
更に、汚染された食品を食べ続けなければならない人々が、ベラルーシ全体で35万人いる。

(3)へ続く。