石原氏退院:陰る求心力 息子も不振 愚痴から見る本音<毎日新聞>

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石原氏退院:陰る求心力 息子も不振 愚痴から見る本音
毎日新聞 2013年04月01日 12時11分(最終更新 04月01日 12時22分)
http://mainichi.jp/select/news/20130401k0000e010161000c.html
▼全文転載


 日本維新の会の石原慎太郎共同代表(80)が3月30日の記者会見で、約1カ月間の入院理由を「軽い脳梗塞だった」と明かした。議員辞職を否定し「俺が死んだら日本は退屈になるぞ!」と怪気炎を上げたが、本音は?【瀬尾忠義】

 「病院の中でうつうつしていた。いろいろなことが起こり、日本だけが取り残されている気がした」

 維新が30日に大阪市内で開いた初の党大会。中継でスクリーンに映し出された東京の石原氏はこう切り出し、橋下徹共同代表(43)との対談を始めた。憲法改正や教育問題で持論を展開するあまり、橋下氏とやりとりがかみあわない場面も。

 その後の記者会見で橋下氏は、石原氏について「健康不安説なんてないでしょう。あれだけ話されたんだから。もうフルパワーですよ、全快です」。

 だが、石原氏の表向きの態度と、心情にはズレがありそうだ。

 「今は誰からも相手にされていないから嫌になっているんだよ。『こんな世界から逃げ出したい。こんなことならば都知事を辞めるんじゃなかった』と言っていたこともあった」

 こう明かすのは一橋大からの親友、高橋宏・前首都大学東京理事長(79)だ。石原氏が弱気を見せたのは 2月12日。石原氏が衆議院予算委員会で「国民への遺言」と題し自主憲法の必要性を1時間40分あまり説いたその日の夜だ。高橋氏は「ほめてもらいたくて 電話してきたのか」と思ったが、石原氏は「安倍(晋三)首相や麻生(太郎財務相)岸田(文雄外相)らは俺の話を神妙に聞いていたが何も分かっていない。こ んなはずじゃなかった」と愚痴をこぼした。

 石原家の不振も悩みのタネだ。長男、伸晃氏(55)は環境相だが「リーダーシップを発揮しておらず、ポ スト安倍という状態ではない」(自民党議員)。三男の宏高氏(48)は昨年の衆院選で返り咲いたが、大手遊技機メーカーから社員3人を選挙運動員として派 遣された問題で公職選挙法違反が取りざたされる。「長年石原氏に仕え、都知事特別秘書を務めた兵藤茂氏が病気なのもダメージ」(関係者)という。

 維新では「石原氏の主張に賛否はあるが『憂国の士』なのは間違いない。日本再生の先頭に立つのに必要な 人だ」(片山虎之助参院議員)と期待は高い。ただ「維新発祥の地、大阪の意見を取り入れない」(関西の地方議員)との反発はくすぶり、党運営の求心力に陰 りが見え始めた。

   

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