平均年収1860万円! 中日本高速は天下りの巣{日刊ゲンダイ}

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平均年収1860万円! 中日本高速は天下りの巣
2012年12月4日
http://gendai.net/articles/view/syakai/139944
▼全文引用

笹子トンネル崩落事故
<ズサン安全管理の裏でベラボー報酬>

「なぜ崩落したか分からない」「老朽化もあるかもしれない」――。9人が死亡する大惨事となった山梨・笹子トンネルの崩落事故。事故後7時間たって会見に出てきた中日本高速道路の金子剛一社長ら幹部の他人ゴトのようなモノ言いに、違和感を覚えた人も多いのではないか。
 これまでの調査で、天井板を支えるボルトが抜け落ちた箇所があったことが発覚。過去の検査は「目視」だけで、「打音検査」をやっていなかったことも分かった。
 つまり、人災の疑いが濃厚なのだが、会見では担当者が即答できないことも多く、前回の点検時期をめぐって何度も訂正するなど、まったく当事者意識が感じられないのだ。それもそのはず。中日本高速には、05年の民営化後もなお、官僚の天下りがゾロゾロ。役員6人の中には国交省OBが2人(うち1人は出向)いるほか、傘下にぶら下がっているファミリー企業15社の役員は、35人が旧道路公団の出身者だ。
 フツーの民間企業ならこんな大事故を起こせば倒産モノだが、電力会社と同じく「高速道路は潰れない」という“親方日の丸”の役人体質が抜けきれないのである。
「同社が公表している天下りは役員だけ。その他の社員まで含めると、数え切れないほどの道路役人OBがいます。役員クラスになると報酬もベラボーで、役員6人の年間報酬の合計は1億1158万円。1人当たり平均1860万円をもらっている計算です」(霞が関事情通)
 そこで、中日本高速に役員報酬の内訳や退職金の金額について聞いてみたのだが、「内規なので公表できない」(担当者)の一点張り。民営化し、国民の監視が甘くなったのをいいことに、やりたい放題なのだ。
 死亡したトラック運転手・中川達也さん(50)の勤務先上司は、「有料道路でカネを取っていながら、安全管理はどうなっていたのか」と憤っていたが、多額の高速料収入は天下り官僚のフトコロに入っていた。被害者とその遺族たちはやりきれない。
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