高速道路 トンネル崩壊のパニック{日刊ゲンダイ}

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高速道路 トンネル崩壊のパニック
2012年12月3日
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▼全文引用

東京湾アクアラインは大丈夫なのか
<全国を点検するというが今更おそ過ぎる>

 これは「天災」なのか、「人災」なのか。2日、山梨県の中央道・笹子トンネル上り線で起きた崩落事故。県警などによると、少なくとも3台の車が事故に巻き込まれたとみられ、被害に遭ったレンタカーのワゴン車の中には、5人の焼死体が確認された。死者は9人となった。
 事故が起きたのは午前8時前。トンネル出口から2キロほど入った場所で、幅約5メートル、奥行き約1.2メートル、厚さ約8センチのコンクリート製の天井板(重さ1枚約1.2トン)が、約330枚も落下。トンネルは約110メートルにわたってV字状に崩れた。
「目撃者の話だと、トンネルの天井板が突然、剥がれるように一斉に落ちてきて、複数の車が次々とのみ込まれた。その後、潰れた軽自動車のボンネットから火が出て、トンネル内はあっという間に白煙に包まれたようです」(地元記者)
 管理会社の中日本高速道路によると、今年9〜10月の点検で異常は見つからなかったというが、笹子トンネルは77年に開通した「老朽化施設」。64年の東京五輪前後の高度経済成長期に使われたコンクリートの耐久性は一般的に「50年前後」とみられているから、損壊の危険性は予見できたはず。
 事故を受けて急きょ、天井が同じ構造の中央道「恵那山トンネル」、東名高速都夫良野トンネル」、新東名「富士川トンネル」を点検する方針を決めたが、後手後手の対応といわざるを得ない。東京湾アクアラインは大丈夫なのか。9.6キロに及ぶトンネルは、海の下を走っている。
「日本国内には、笹子のような『危ない』トンネル、橋梁(きょうりょう)が全国にゴロゴロあります。国交省の調査によると、全国のトンネル(8534カ所、2926キロ)のうち、建設から50年以上経過したものが約18%あり、20年後は約46%に増える。橋梁(67万1621橋、1万1137キロ)も、20年後には建設後50年以上が約53%に達するとされ、早急な対応が求められています」(国交省事情通)
 特にヤバいのは都内を網羅する首都高速だ。62年に開通した首都高は、現在の総延長が301キロ。このうち、経過年数30年以上は140キロで、実に4割余りに達する。40年以上も90キロあり、補修が必要な箇所は9.7万件。1日111万台が通行する首都高で今回のような事故が起きれば大惨事だ。
 防災評論家の大山輝氏はこう言う。
「日本はコンクリートの耐久性を過大評価し、これまで場当たり的な補修対応でごまかしてきた。その結果が今回の事態を招いたといってもいい。都内では、首都高に加え、地下鉄のトンネルも老朽化が進んでいる。最近は地上に高層マンションなどがどんどん建っているし、地震も頻繁になってガタガタになっているから、ある日、都内で大規模な地盤崩落が起きても不思議ではありません」
 民主党政権の誕生後、東日本大震災原発事故……と事故・災害が頻発している。こんな呪われた政権はお引き取り願うしかない。
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