1票の格差:衆院選差し止め、原告敗訴が確定 上告棄却{毎日新聞}

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1票の格差:衆院選差し止め、原告敗訴が確定 上告棄却
毎日新聞 2012年12月01日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/news/20121201ddm041010189000c.html
▼「毎日新聞」から全文引用



 最高裁が示した「違憲状態」を是正しないまま行われる12月16日投開票の衆院選を巡り、1票の格差是正を求める山口邦明弁護士のグループが国を相手に選挙実施の差し止めなどを求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(横田尤孝(ともゆき)裁判長)は30日付で、訴えを却下した1、2審判断を支持し、上告と特別抗告をいずれも棄却する決定を出した。弁護士グループの敗訴が確定した。

 1、2審とも「選挙の差し止め訴訟を起こせると定めた法律の規定はない」と判断。小法廷も「上告理由に該当しない」と退けた。

 山口弁護士は記者会見し「最高裁憲法違反と判断した定数配分規定で再び選挙をやるのは普通の人が考えればおかしい。人権侵害が行われようとしているのに止めないとはどういうことか」と憤った。【石川淳一