都知事選:政党 支持の分かれ目は原発へのスタンス{毎日新聞}

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都知事選:政党 支持の分かれ目は原発へのスタンス
毎日新聞 2012年11月22日 13時20分(最終更新 11月22日 13時33分)
http://mainichi.jp/select/news/20121122k0000e010221000c.html
▼「毎日新聞」から全文引用


 東京都知事選(12月16日投開票)の告示まであと1週間。9人が立候補を表明したが、政党の支持は前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(65)と都副知事猪瀬直樹氏(66)に集中している。宇都宮氏には保守本流の道を歩んできた小沢一郎氏(70)が率いる国民の生活が第一(生活)と共産、社民両党が相乗り。支持の分かれ目は原発へのスタンスで、衆院選前の離合集散で違いが見えにくい各党の政策が、都知事選でくっきり色分けされた。【夫彰子、清水健二】

 宇都宮氏の支持を決めたのは▽生活▽共産▽社民。猪瀬氏支持は▽自民▽公明▽日本維新の会みんなの党。宇都宮氏側の3党はいずれも目標時期を定めた「原発ゼロ」を公約にするが、猪瀬氏側の4党はそこまで踏み込んだ脱原発を打ち出していない。「30年代に原発ゼロ」を掲げる民主党は自主投票になる公算が大きい。

 関係者によると、共産、社民両党との相乗りは生活内でも異論が出た。しかし、原子力政策で隔たりがあった日本維新の会と太陽の党が合流したのを受け、小沢氏自ら「第三極が野合しているような政治状況の中、脱原発派がバラバラでは話にならない」と主張したという。

 宇都宮氏の元には都議会に議席を持つ地域政党東京・生活者ネットワーク」や政治団体「緑の党」など、脱原発を訴える勢力も結集しつつある。民主を離党し「みどりの風」に合流した初鹿明博衆院議員(東京16区)も22日の宇都宮氏の事務所開きに出席予定という。

 一方、猪瀬氏は出馬表明した21日の記者会見で、再生可能エネルギーの利用促進などを唱えつつ原発の是非を明言しなかった。都選出の自民党国会議員は「原発がない東京の知事選の争点にはふさわしくない」と話す。

 山梨学院大の江藤俊昭教授(地方政治論)は「政党がイデオロギーの違いを超え、重要政策で一致・協力するのは意義のある動きだ。東日本大震災以降、エネルギー政策は選挙の重要な争点。逆に都知事選から衆院選へ向け『原発問題は大事だ』というメッセージにもなるのではないか」と話している。



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