【衆院選2012 東北】 私も言いたい(1)前宮城県知事・浅野史郎さん{MSN産経ニュース}

★本当に、【その通り】だと思います。永田町界隈でウロウロしていないで、被災地へ行け!!!と思います。選挙区の議員ばかりでは、ありません。国会議員の全員がそうするべきです。原発事故にしたってそうです。放射能汚染健康被害もそうです。現地の実情を知るなら、復興予算の「ゴマカシ」など、「有り得ない!」と思います。何でも、官僚任せにして国会議員は、国会の議席に座っていれば「お勤め」出来る時代は、とうに終わっています。


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衆院選2012 東北】
私も言いたい(1)前宮城県知事・浅野史郎さん
2012.11.27 02:16
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121127/elc12112702160034-n1.htm
▼「MSN産経ニュース」から全文引用



 ■議員は被災地で御用聞きを

 有権者は、衆院議員に4年間仕事をすることを託して選んでいる。本来、解散権の行使というのは重いことであるはずで、政争の具になっている現状がおかしい。解散のタイミングとしては、野田佳彦首相にとってギリギリだったのかもしれないが。

 被災地で議員に求められるのは御用聞きだろう。どんどん被災者と会って、何が必要とされているのかということを把握することに努めてほしい。現場を見た上で課題を国会に持ち帰ることに欠けている。

 復興に対する施策は、党利党略に関係なく、超党派で行うことができる。被災地の国会議員だけでも数十人。そこから、各地の政治家を巻き込んで議員立法をすることが可能だ。全国どこでも被災地になる可能性がある。東日本大震災を踏まえて作った法律は、将来、各地で起こる可能性のある災害にも対応ができる。厳しい状況があるからこそ、地域の代表者である衆院議員の腕の見せどころでもある。

 民主党が掲げてきた税と社会保障の一体改革はまやかしだと思っている。消費税を上げるということを国民に訴えるとき、「社会保障費に充てる」と言えば説明がしやすいだけだった。しかし、日本の財政が逼迫(ひっぱく)していて、増税が必要なことは国民も分かっている。だから、社会保障という言葉に頼らず、「国にはこれだけお金が足りないから、増税が必要なんだ」ということを正々堂々と国民に説明すべきだった。政治家が考える以上に国民の理解度は高い。民主党のやり方は国民を甘く見ている。

 また、経済を上向きにするためには、財政の健全化が必要。そのためには、歳出を削減することが求められており、事業仕分けでは足りない。もっと根本的なところから絞ることができる。さらに、公共事業では日本の経済を上向きにすることは難しい。もっと民間企業の力を信じて、経済活動を活性化させるような方策が必要だ。

 領土問題は外交の中でも最も難しい問題。お互いに感情的になりがちだ。まずは冷静になって、歴史的経過も踏まえながら長い目で交渉をしなければならないだろう。今日明日で解決できることではない。

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)については、まずは日本として交渉の席に着くことを必要だと考えている。産業の国際化が進む中で、日本だけが遅れる可能性が出てくる。交渉に入るタイミングを逸してしまえば、日本として主張することもできないまま枠組みが決定することになる。それを避けるためにもすぐに参加することが必要だ。また、TPP参加を見据えて、国内の農業・漁業の大規模化・企業化を進めるなどして構造改革し、国際競争に勝てるベースを作ることが求められる。(談)

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 各県ゆかりの方に、12月16日投開票の衆院選で、地域が政治に求めている課題や、国論について語ってもらいます。

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【プロフィル】浅野史郎

 あさの・しろう 仙台市出身。仙台二高、東京大法学部を卒業し、旧厚生省に入省。障害福祉課長を経て平成5年、ゼネコン汚職による現職の辞職に伴う宮城県知事選で初当選し、3期務めた。19年、東京都知事選に出馬したが落選。現在は慶応大教授。64歳