要介護状態の要因に生活習慣病 男性は34%【長野】

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要介護状態の要因に生活習慣病 男性は34%【長野】
2012年7月14日
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中日新聞 から全文引用)



 男性は生活習慣病、女性は転倒や骨折で要介護状態に−。松本市は高齢者を対象にした介護に関するアンケート結果を公表した。規則的な生活や定期的に医師の診察を受けることで、生涯にわたって健康を維持できることがあらためて浮き彫りになった。

 アンケートは、本年度から始まった市の介護保険事業計画の策定に向け、昨年十二月〜今年三月に実施。要介護・要支援認定を受ける高齢者と受けていない高齢者の計八千人に郵送で回答を依頼し、75%に当たる五千九百九十五人が答えた。

 要介護状態になった原因(複数回答)は、男性は(1)脳卒中(三百八十八人)(2)高齢による衰弱(三百人)(3)アルツハイマー病などの認知症(二百四人)(4)心臓病(百七十二人)−の順で、脳卒中、心臓病、糖尿病を合わせた「生活習慣病」は34%に達した。

 一方、女性は(1)高齢による衰弱(七百二十三人)(2)骨折・転倒(五百四十三人)(3)認知症(四百七十二人)(4)脳卒中(三百五十三人)−と続き、骨折など不慮の事故で、突然要介護状態になる可能性がある。

 要介護や要支援の認定を受けていない健康な高齢者は、41%が意識して介護予防に取り組んでいると回答。中でも「口の中を清潔にしている」「規則的な生活を心掛けている」「定期的に医師に診てもらっている」人が多かった。

 市高齢福祉課の担当者は「アンケートを詳しく分析したのは今回が初めて。結果を施策に反映すると同時に、市民にも介護予防の参考にしてほしい」と話している。

 (出来田敬司)