枕崎空港(鹿児島) 廃止へ メガソーラー用地に転用<朝日新聞

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枕崎空港(鹿児島) 廃止へ メガソーラー用地に転用
2012年09月09日
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  枕崎市の枕崎空港が今年度末で廃止される見通しになった。800メートルの滑走路は自家用飛行機やグライダーの利用しかなく、市には資金面の負担が重くなるばかりだった。このため空港の存続に見切りをつけ、メガソーラー事業者への賃貸を決断したという。
 廃止方針は8日、神園征市長が記者会見を開いて表明した。7日の全員協議会で市議に伝えたといい、神園市長は「質問はほとんどなかった。議会として大勢は喜んでくれていたと思っている」と述べた。
 市によると、空港の管理運営に要した歳出超過の累積額は昨年度末で約8億3500万円、2014年度末には約9億3600万円まで膨らむ見込みだった。
 跡地利用はメガソーラーの事業者側から提案があったという。空港の面積は約11万4千平方メートル、近くの市有地も含めると約17万2千平方メートルに なる。交渉している事業者は6社で、9万~約17万2千平方メートルの借り入れを要望。発電能力は約5メガ~約10メガワットを想定している。
 賃貸期間は20年をめどにしている。借地料は各社から年に数千万円の提案があるという。固定資産の税収も見込める。市は、本社を登記してもらい、法人市民税も納めてほしい考えだ。
 事業者からは、ターミナルビルを子どもの環境学習の場にするといった提案もあるという。市は月内に事業者を決め、12月議会までに空港廃止関連の条例案を提出する方針。
 市は空港建設時に国から3億8200万円、県から1億9千万円の補助を受けた。空港として使われなくなることで一部返還を求められるという。市は「いくら返すのか、どういった形で返すのか、詰めていく」としている。
 一方、1998年に運航が始まった県の消防防災ヘリは、格納庫前に専用のヘリポートを作ってそのまま残す。
 枕崎グライダークラブは年間30日足らず、枕崎空港を使ってきたという。代表の市川明夫さん(64)は「残してほしいが仕方ない。どこか別の場所を探す ほかない」と話す。メンバーは県内外の約50人。市は「クラブに入っているのは枕崎市外の方。利用されていた方には不便になるが、やむをえない」と理解を 求めている。(祝迫勝之)

 

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